総合力高い荒牧聖未
西武園オールスターで行われる「ガール図ドリームレース」、「アルテミス賞」を走る選手は不在なだけに、やや小粒なメンバーとなったが、その中では荒牧聖未の存在感が抜けている。昨年8Ⅴ、今年もここまで4Ⅴと順調に好走を重ねていて、総合力は断然だ。いざといなれば先行を含めた自力を出す用意もありそうだが、基本的には勝負所で俊敏に動いて好位を確保から鋭脚を伸ばそう。
最も注目されるのは、地元の新鋭・畠山ひすいだ。卒業記念レースを制し、ルーキーシリーズでも5月四日市で優勝するなど122期きっての先行型として大いに名前を売った。競走姿勢は本格デビュー後も揺るがず、持ち前のダッシュを生かして先手を奪い勝負している。さすがにまだ末は甘くて粘り切れないが、7月当所、平を連続優参は評価したい。2度目の地元戦で旋風を巻き起こすか。
新人では池上あかりの走りも楽しみ。在所5位の選手で、ルーキーシリーズでは5月松戸11❺着、松山21❺着と期待に応える成績を残した。中距離種目出身だけに、踏み出しのキレには欠ける面があるが、スピードをもらって伸びるレースは得意だ。
キャリアの浅い新人より、荒牧にとって怖いのは細田愛未、山口伊吹か。3月川崎での優勝を除けば、今年に入って目立つヒットがない細田だが、まくり主体のタテ攻撃は健在。畠山とも平で早速対戦して勝っている。そして、山口の充実ぶりは見逃せない。今年は全ての競走で優参してⅤ2。流れに乗って的確に攻め切れていて底力アップを感じさせる。組み立て次第であっさりの場面も。
実績で荒牧、細田に次ぐ高橋梨香、7月高松を完全Ⅴとタテ攻撃冴える渡口まりあ、まくり兼備の脚で安定感抜群の中野咲らも一発十分。村田奈穂は落車の影響なければ。