ピックアップ GⅠ 西武園 08/09
18年ぶりに西武園で開催されたオールスターは、平原康多が準決で落車に見舞われ、宿口陽一は二次予選で敗退。地元のS級S班2人はともに決勝進出がかなわなかったが、怪我をおして最終日も走った平原は1着。宿口は吉田有希、菊池岳仁を目標と展開に恵まれたところもあったが、連勝でシリーズを締めて地元ファンの声援に応えた。
「(最終日は菊池を)もうちょっと残せたと思うんですけど、連日の不甲斐なさもあったんで、踏んでしまいました。日にちは忘れてしまったけど、(シリーズ中に)平原(康多)さん、吉田拓矢君に自転車をみてもらって急激に良くなった。自分では練習でいい感じでセッティングを出してきたつもりだったけど、これからは考えなきゃいけない。1走目と3走目は眞杉(匠)君の後ろで離れてさばかれた。地元で情けないレースしかできなくて、(そのあとは)ラインのおかげで勝たせてもらった。(セッティングを変えて良くなったので)あとは自分が前になった時に、どれだけ走れるかだと思います」
オリオン賞、一次予選2を連勝でシャイニングスター賞に進んだ太田竜馬は、準決でシンガリ惨敗も最終日に胸のすくような先行策を見せた。
「(最終日)自分のなかでは最大限でいきました。落ち着いたなかでの全力でした。めちゃくちゃいい感じだったし、自分としてはイメージ以上でした。昨日(準決)あれができなかったんで、今日できたのは良かった。まだまだ番手を回った時は全然だし、基本は(ラインの)前でと。かみ合ってはいるけど、(タイトルには)まだ足りない。もう1つ武器がないとっていうのを感じます」
ナショナルチームでの活動に多くの時間を割いている山崎賢人は、シリーズを着。誰もが認めるポテンシャルだが、ムラな面は否めない。
「(二次予選は)ちょっと迷うところがあった。そこが遅れてしまった原因なのかなと。新山(響平)君も寺崎(浩平)君も強かった。自分のなかで競技の方は、どんどん良くなっているんですけど、(競輪は)イマイチかなって。(ナショナルチームで)いい練習をさせてもらっているんですけどね。脇本(雄太)さんや新田(祐大)さんみたいに、こっちでもっていうのはまだまだ。こっちでも結果を出していけるように」
寺崎浩平、菊池岳仁と117期を引っ張ってきた早期卒業組がクローズアップされた今シリーズだが、同期の橋本優己も初めてのG1で存在をアピール。4走目には勝ち星も挙げた。
「(1着の4走目は)1番人気に推されていたのでビックリでしたけど、応えられて良かったです。皿屋(豊)さんや浅井(康太)さんと連係していろいろと教えてもらい、アドバイスをもらいました。実戦でしかわからないことがあると思うので、1つでも上のレースで走りたかった。110点のメンバーの中でも、先行、逃げ切りができる脚が欲しいですね。(G1は)やっぱりF1とかとは、赤板からのスピードが違った。上では自分の得意なカマシ、まくりだけじゃ通用しない。強い人に駆けられたらまくれないので、強い人に勝つために考えながら、自分が強い人になれるように」