• 京王閣競輪場開設73周年記念ゴールドカップレース10/29〜11/1

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 京王閣 10/29

 大量落車が起こった2日目二次予選の3連単143万円超の配当に象徴されるように、荒れに荒れた4日間のシリーズでもあった。

原田研太朗

原田研太朗

 不本意ながらも好配当の片棒を担ぐ結果になった原田研太朗は、連日人気を背負いながらも7着。前回の寬仁親王牌では1周半以上を逃げて、佐々木悠葵、橋本優己、山田英明らを完封していただけに、車券を買ったファンには、その鮮烈な印象が残っていたに違いない。スタイルチェンジを宣言して、4日間望み通り単騎だったが結果にはつながらなかった。「今後、(同地区でも)番手を回ることはない。小倉(竜二)さんにはデビューからずっとみてもらって、(寬仁親王牌の最終日に)そういう言葉もいただいた。自分としてはこれが最後のチャンスかなと」。嵐の船出とはなったが、スタイルを確立してファンには結果で応えるしかない。

鈴木竜士

鈴木竜士

 「(3所前の)奈良から自力に戻した」との鈴木竜士は、2日目に落車に見舞われたものの、最終日は大矢崇弘を連れてまくりでシリーズ2勝目を挙げた。一昨年に茨城から東京に移籍。自身のポジションを獲得するために、自力の道に回帰した。

 「位置がなくて、このまま番手回りをやっていても。それで(今回も)決勝に乗ったとしても3、4番手になってたと思う。それじゃあ(優勝の)チャンスがない。後輩がいたとしても、自力でやった方がっていうのもあります。それで1回点数を戻してから、また戦法を考えようかなと。(関東地区のなかで)埼京っていっても、圧倒的に埼玉勢の自力が多い。(最終日は)最悪、前受けから2つのラインに勢い良く切られたら、ジャンくらいからカマして先行でもって考えてました。(先行は)やってないんでわからないけど、1周半とかいって3着までに残れるようならていうのもある。そういうのもやっていかないとわからない」

和田健太郎

和田健太郎

 和田健太郎は今期すでにF1を3V。「成績を見れば上がっているけど、自分の体感はそこまでじゃない」と、前検日は慎重なコメントだった。しかしながら、岩本俊介とのワンツーで最終日に2勝目をマークしてシリーズを終えると、いい意味でのミスマッチを感じているようで、こう振り返った。

 「まだ満足いくデキではないけど、去年の怪我もだんだん良くなっている。その塩梅が自分のなかでは、ちょっとずつではあるのかなって。良くなっているところでの違和感なのかなと思います。自転車に関しても何場所もいじっている状態ですね」

島川将貴

島川将貴

 同県の原田同様に島川将貴にとっても、苦しい4日間だった。前回の寬仁親王牌を引きずるように初日、2日目は続けてシンガリに沈んだ。シリーズ後半に先行策で1、2着。最終日に兆しを感じて、次回の11月7日からの和歌山F1に期待感を抱かせるものがあった。

 「(寬仁親王牌の)前橋もひどかった。自分の体というより、乗りにくさがあるんです。その時と(今回は)自転車は一緒なんですけど。原因がわからない。練習はしているんですけどね。(自転車は)ずっといじっている。そのなかで今日(最終日)が一番マシだった。今日のをベースにしてやっていきたい。練習はしているので、これを土台にして(良くなるのを)待ちたいですね」

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