• 松阪競輪場開設72周年記念蒲生氏郷杯王座競輪10/7〜10/10

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 松阪 10/07

佐藤慎太郎

佐藤慎太郎

 寬仁親王牌を次回に控えた佐藤慎太郎は、共同通信社杯での落車からの復帰場所だった。8月のオールスターでも落車に見舞われていただけに、優出を逃しいつもの“慎太郎”ではなかった。それでも最終日に白星を挙げて、冷静にこう分析する。

 「多少、練習不足を感じているところもある。西武園(オールスター)のあとから足りてないなって。それに落車で頭を打っていたんで、(影響が)残りますよね。あとはやっぱりフレームを(寬仁親王牌では)変えなきゃいけないと思います。寸法は一緒だけど、ちょっと重くて硬めのヤツだった。体が良くないのにダメですね。年末というより、来年を見据えてやります」

木村弘

木村弘

 「ヒロシがG1戦線に出てくれないと。それで若手のお手本になってくれ」。こう佐藤慎太郎に背中を押されたのは木村弘。準決では諸橋愛、最終日は佐藤。ともに輪界を代表する追い込み選手との初タッグが“呼び水”になるかもしれない。練習をともにした周囲の誰もが太鼓判を押すポテンシャルの開花が待ち望まれる。

 「すごく緊張しました。自分を見失ってしまった感じはあるんですけど、出し切れました。(最終)4コーナーでは脚が残ってなかった。脚力が足りない。そこはブレることなく上げていきたい。あとは乗り方ですね。初日はうまくいかなかったけど、しり上がりに良くなっていった」

渡邉雄太

渡邉雄太

 着の渡邉雄太は、積極策の二次予選で佐藤慎太郎を振り切ると、最終日は押さえ先行で1周半以上を駆けて粘り込んだ。まくりのイメージが強かったが、長い距離も厭わない組み立てで自力でのバリエーションが増えた。

 「先行しても残れているし、ちょっとずつ自分のなかで早めに仕掛けて、切ってからのペースだとかもいい感じできるようになってきた。練習の成果もあるし、(同地区の)郡司(浩平)さんとかを見てても早めの仕掛けをしている。深谷(知広)さんもそうだし、自分はたまたまかもしれないけど、そういうのができるようになってきた。競輪祭に向けてやっているんですけど、前回の(ピークの目標は)ダービーだった。それでもダービー前もいい感じだったので、前橋(寬仁親王牌)もいい感じでいけると思います」

町田太我

町田太我

 前半が一息だった町田太我は、シリーズ後半を逃げ切りで連勝。最終日に通算100勝のメモリアルを遂げて、ようやく笑顔が見られた。寬仁親王牌の舞台、前橋バンクは未経験だが、らしいケレン味のなさが見られそうだ。

 「(通算100勝は)うれしいですね。前検日に(周りに)言われたんで、意識はしてました。(最終日は)感じが一番良かった。アップの方法を変えてみたら良かったんで続けていこうかなと。ヤンググランプリは、(9月で)選考期間が終わっているけど、出られるかなと。12月には広島記念もあるんで、そこに向けてですね。ヤンググランプリは今年の最後になるので、そこで締めくくれるように、仕上げていきたい」

ページトップへ