• 大垣競輪場 施設整備等協賛競輪GⅢ11/16〜11/19

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 大垣 11/16

 SS班が不在で、選手の好不調の見極めが車券戦術の肝だった。さらに、今年も残り1カ月余りとあって、点数を気にする選手も多かった。グランプリ争いも実に見ものだが、様々な要因が絡んだ今節も見応えのある開催だった。

山田雄大

山田雄大

今節は未勝利に終わった山田雄大だが、本来のポテンシャルはこんなものじゃない。「A級時代から冬場は苦手だった」と話すが、ここ最近の不調の要因は他にもある様子。これを乗り越えた先に、ステップアップが待っている。

 「季節の問題もあるんですけど、新しい練習を取り入れるといつも(調子が)崩れちゃうんですよね。今までもウエイトはプラスアルファでやってたけど、今は重量を上げてやってるんです。練習での数値が悪すぎるんで、トップスピードとか、底上げを狙ってやり始めました。慣れてくればきっと戻ると思うけど、戻る事よりももっと上に行くことが必要なんで。戻らない可能性もあるし、正直不安はあるけど、上に行くためには試していかないと。いつ結果が表れるか分からないけど、頑張ってやっていきます」

菊池岳仁

菊池岳仁

 菊池岳仁は、今節逃げ切りで2勝をマーク。3日目は新鋭の後藤大輝を相手に、意地の突っ張り先行に出た。だが、8着大敗の結果には本人も納得することはできない。自信と反省を胸に、巻き返しを誓った。

 「昨日(3日目)よりもメリハリのある走りができたと思います。昨日はもったいないレースでした。主導権を取ることも大事だけど、勝ち上がれないといけないんで。今日も徹底先行がいる中で難しかったけど、その中で主導権を取れたのが大きい。先行で1着を2つ取れたのは自信になりますね。積極的に走ることは意識しているし、それが空回りしないように。状態を上げていって、ダービーにも出られるように頑張ります」

鈴木浩太

鈴木浩太

 鈴木浩太は、この開催が始まる前の直近4カ月の点数が94点台と、大スランプに陥っていた。だが、今節は明らかに動きが違った。まだまだ組み立てには課題を残すが、3日目に突っ張り先行で橋本優己らを相手に逃げ切ったレースは、本来の強さだった。失敗と成功を繰り返して、さらに上を目指していく。

 「(不調の要因は)機材的な問題でした。ずっとフレームを試してたんですけど、それが全然だめだった。我慢して使ってたんですけど、前回から変えて元に戻りましたね。やっぱり、今よりも強くなるには何かを変えないといけない。そう思ってフレームを変えたんです。さすがに点数を落としすぎちゃったんで戻しましたけど、また点数が上がってきたらいろいろと試したいことはあります。元に戻るだけじゃだめなんで」

橋本瑠偉

橋本瑠偉

 F1戦では今年2度の優勝を飾っていた橋本瑠偉だったが、9車立てとなると一次予選の勝ち上がりすらままならなかった。それが今回は準決勝まで駒を進め、最終日の特秀戦では白星を挙げた。

 「(今回は)結構踏めてましたね。長い距離はまだ課題ですけど。今期は1班の点数を狙っているし、今回でだいぶ上げられたと思う。1年間S1だと、オールスターのファン投票とかにも選ばれるんで、そこは狙ってます。9車立ての切ってからのペースとかもだいぶ分かってきたし、今日(最終日)の1着で、後ろになっても巻き返せるっていうのが分かった。あとは、おもいきりです」

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