• 大宮競輪場東日本発祥75周年倉茂記念杯1/5〜1/8

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 大宮 01/05

坂本貴史

坂本貴史

 坂本貴史は、2日目6着で二次予選敗退。得意のまくりが鳴りを潜めて、苦しい競争が続いていた。それが最終日は意地の先行策に出て2着。内容のあるレースで、次へとつなげた。

 「正直、(別線を)出させてもいいかなって思ってたんですけど、ペースで踏んだらうまくタイミングが合ってそのまま駆けた感じでした。最後は気持ちで踏み切れましたね。自在でやってますけど、先行もできなきゃ自在とは言えないと思うし、そういう意味ではもっと駆けても良いって気持ちを持った方が良いのかな。人の後ろでもちゃんと走りたいと思ってるけど、まずは自力選手として北日本の中でも存在感を出していきたい。単純に力不足で結果が出てないのは申し訳ないですけど、練習でやっている踏み方とかは(競走でも)出来るようになってきている」

佐々木眞也

佐々木眞也

 佐々木三兄弟の次男坊である佐々木眞也は、長兄の佐々木龍と共に今期からS級1班へと昇格。長年神奈川を引っ張ってきた桐山敬太郎は最終日に連係し、「もう(佐々木)眞也も勝たなきゃいけない立場。でも(最終日は)もうワンテンポ早めに行かないと」と発破をかけた。佐々木自身もそのレースを振り返り、S1としてより一層気持ちを引き締めた。

 「バックの追い風が強かったのもあって、固くなってしまった。自力として、そこのタイミングを突き詰めて積極的にいかないといけないです。今回は準優に行けなくて、上位との脚力差を感じた部分もあります。今よりももっと位置取りを大切にしなきゃなと思いました。もっと勉強していかないといけない。この後の川崎記念には呼ばれなかったけど、いずれかは松谷(秀幸)さんや、(佐々木)龍と一緒に盛り上げられるようになりたいです」

和田圭

和田圭

 初日6着で、まさかの一次予選敗退を喫した和田圭だったが、2日目以降は立て直して終わってみればシリーズ3連対。気持ちを切らさずに走り切って、最終日は特別優秀戦まで這い上がった。

 「(ダービーへの)賞金のこともあるし、点数のこともあるし、最終日まで走って良かった。初日は負けたけど、そこから同期にセッティングとか、試したいものについて聞いてやったら、最終日が一番良かった。得るものがあった開催になりました。お正月っていうのもあって、今回はいつもと違う練習をして入った。帰ったらちゃんといつもの練習に戻して、次の立川までには良い状態にしたい。そこから平記念、全日本選抜ですね」

平原康多

平原康多

 平原康多は、10年間守り抜いたSS班から陥落し、今年を「第二章」と位置づけた。深谷知広との連係は、見ているファンも胸躍ったが、平原自身にとっても大きなターニングポイントとなったことだろう。それだけに、地元5車から優勝者を出せなかった決勝戦は歯がゆさが残る。

 「(宿口)陽一も良いところで仕掛けているし、その中で(清水裕友に)あのスピード差で行かれた。ただ、(清水が)すごいなって思っただけだった。(21年)静岡グランプリで、陽一が番手から出て、その上を古性(優作)に行かれたあの場面を思い出しましたよ。埼玉はもっと全体的に脚力を付けていかないといけない。組み立ても含めてですけど。自分も届かなくて、まだまだだなと思った。5人が力を出して、内容には納得しているけど、優勝者を出したかったから悔しさでいっぱいです。自分ももっと変わっていかないといけない部分があるし、体とも向き合わないといけない。スポーツ選手は体が資本ですから。一時期よりは腰への負担もなくなっていますけど、もう少しですね」

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