• 松戸競輪場開設74周年記念燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯8/1〜8/4

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 松戸 08/01

 先頭を務めた新村穣が取鳥雄吾を制して飛び出したものの、分断されてラインは崩壊。その間隙を平原康に突かれて主導権を奪われると、冷静に状況を見極めた清水裕友がまくって中国勢のワンツー。「新村と取鳥でやり合って、取鳥が引かなかったのが誤算だった」とは、南関ラインで最先着を果たした和田健太郎。郡司浩平、北井佑季と今年すでに2人のタイトルホルダーを輩出していて、獲得賞金でグランプリ出場圏内に岩本俊介もいる。それだけに他地区は、南関勢に対してさらにシビアな攻めをしてくることは想像に難くない。「ああなった時に違う作戦を考えていかないと。(郡司)浩平や深谷、(南関の)自力選手がどうしのいでいくか。自分は追い込み屋として盛り立てていきたい」。オールスターは、南関勢にとっては地元地区の平塚が舞台。そこで答えを出したところだろう。

月森亮輔

月森亮輔

 2度目のG3優出となった月森亮輔は、ゴールでは清水に3車身の遅れを取ったが2着に入った。18年、初めてのG3決勝は8着。それだけに11月の競輪祭の出場キップをつかんだことは大きい。

 「(6月の)奈良のG3からセッティングをいじって、(清水)裕友のことしか見てなかった。付いている分には楽だったけど、踏んだりやめたりしてしまってだいぶ脚にきていた。(追走技術は)まだまだですね、バックに入れたりもしている。(決勝2着で競輪祭の出場権を取れて)めちゃくちゃデカい。初めてのG1だし、刺激になります」

藤井侑吾

藤井侑吾

 シリーズを1着の藤井侑吾は、深谷知広に突っ張られた準決以外はすべて先行策での3連対。最終日もラインの3車で出切ると、4番手以下を離してグングンと加速。根田空史にレースをさせず、荒井崇博とゴール勝負に持ち込んだ。

 「(最終日は)あそこからだったら川口(雄太)君も出させてくれるだろうし、ほぼ全開でいきました。後半は絶対にタレるんで、中団以降の人たちに第2先行をさせてとダッシュで思い切りいった。あれが最近の僕のトレンドですね。(別線は)追いついたとしても、それでだいぶ脚を使っていると思う。誘導が残っているところでの(最終日の)カマシは自信になります。オールスターではサマーナイトフェスティバルみたいに、情けない走りをしないように。まだまだ対戦相手の研究だったりが、僕の勉強不足なところがあるんで、そこはしっかりとやらないと」

鈴木竜士

鈴木竜士

 鈴木竜士は、二次予選以降の3走ですべて主導権を取って駆けて、2勝をマーク。課題は残るが納得のレース内容で、今後も積極的に仕掛ける走りが続きそうだ。

 「(逃げ切った最終日は3日目)より感覚的にいいかなって思いますけど、昨日は相手が相手だった。結果は良かったけど、まだまだですね。手ごたえは毎レース、毎レース、上向いている感じがある。やっぱり(人の)後ろだけだと物足りなさがありますね。自分で動いてレースをつくって、自分自身が楽しめている」

中村圭志

中村圭志

 5月の日本選手権での落車失格から、中村圭志はおよそ3カ月の戦線離脱を余儀なくされた。復帰場所となった今シリーズは、4着。セッティングを変えた最終日は目標が不発になるや、まくりを打った。

 「(最終日は平尾一晃が不発になって、3番手に切り替えて)普段だったら脚をためて、最後にコースをっていう感じなんですけど。余裕があったんで(まくって)行った。最終日に試したいことがあって、ハンドルまわりを変えた。ハンドルの高さですね。それで手ごたえがあったんで楽しみです。(日本選手権の落車は)だいぶダメージがあった。それで長く休んだんですけど、休んだおかげでだいぶ回復した。あとは実戦の感じを前の感じに戻していかないと。点数も落ちてしまったので」

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