岩本俊が地元Vにまい進
SS班3名はいずれも強豪ながら、優勝候補の筆頭は岩本俊介とみた。地元の当所では素晴らしい実績を残す。この大会は70、72周年大会を制していて、20年には千葉記念71周年in松戸で優勝をものにしている。今年はダービーで❷着などで、獲得賞金ランキングは第6位に付けていて、実力の裏付けもある。高松宮記念杯で落車し、7月小松島記念は振るわなかったが、当所サマーナイトは着と優参は成らずも2勝。不利があった準決以外は勝ち星をゲットしていて、調子も上向きだ。4月に足の親指を骨折し、しばらく本調子を欠いた和田健太郎だが、徐々に戻ってきた感がある。72周年大会は岩本にきっちり続いての準V。今回も地元ワンツー決着に闘志を燃やす。地元勢では根田空史の動きがいい。高松宮記念杯では2連対、サマーナイトの最終日は、藤井侑、小松崎大らを相手に逃げて2着に粘った。鋭いダッシュ力、豊かなスピードを活かした自力攻撃で地元勢をけん引する。6年ぶりにSS班を射止めた深谷知広は、5月武雄記念でVなど、今年の勝率はジャスト5割。持ち味のパワー先行で別線を沈黙させている。昨年大会からの連覇は、十分に望める状態にある。地元勢に前を任されれば強気に攻めるが、昨年の決勝は、岩本、和田の地元勢と、川越勇、深谷に分かれて別線勝負だった。地元勢との連係はメンバー構成次第だろう。
当所で開催されたサマーナイトで、大会初Vをものにした眞杉匠を重視する手もある。脇本雄と北井佑が叩き合って展開が向いたとはいえ、近畿コンビの後ろをきっちりキープし、古性優の強烈なブロックを凌いでのまくりは力強かった。いいイメージを持って走れるはずなので、好発進を決めて再び主役を演じても不思議ではない。ダービー王・平原康多が眞杉とタッグを組む。高松宮記念杯の最終日に落車していて、体調が心配されたが、7月佐世保ミッドナイトG3の初日特選2着の動きはまずまずだった。眞杉とは連係実績が豊富で、ダービーでは、特別選抜予選を眞杉のまくりに乗って勝っている。ここも眞杉の動きに乗って首位に躍り出る場面は大いにあろう。
苦手な夏場に入って勢いが落ちた感がある清水裕友ながら、今年の獲得賞金ランキングは第4位。輪界を代表するオールラウンダーのひとりだけに、底力は今シリーズで1、2を争う。直近3場所で8勝するなど、自力攻撃に磨きがかかった取鳥雄吾に前を任せ、後ろを橋本強が固めればラインも強固。清水が存在感を示すことは考えておきたい。
一発があれば寺崎浩平か。ナショナルチームに在籍していたときもあっただけに、スピードはワールドクラスだ。まだGレースでの優勝はないものの、仕掛けがツボにはまれば勝ち負けに持ち込んでもおかしくない。