ピックアップ FⅡ 青森 05/24

雨谷一樹
今シリーズは直前に平原康多の引退もあり、現役のS班、長きにわたりトップ選手として輪界を支えてきた不世出の人物だっただけに、地区を越えて選手に与えた影響も少なくはなかった。それでも26日の全プロ競技大会では、ダービー(日本選手権)を制したばかりの吉田拓矢がケイリンを優勝し、雨谷一樹がスプリントでリベンジを果たすV。それぞれの思いを胸に10月に前橋で行われる寬仁親王牌の初日「理事長杯」の権利を獲得して、平原のいなくなった関東勢を盛り立てた。
雨谷一樹は、前々回のダービー2走目に落車。前回の地元、宇都宮記念は未勝利に終わっていたが、今シリーズは初日も俊敏な動きで2着。競技のスプリントでは、河端朋之に1本も取られることなく優勝を果たした。
「(スプリントは)去年は準優勝だった。今年、優勝すれば、(同県のS班の)眞杉(匠)と乗れるチャンスあると思って1年間練習してきた。ダービーで落車しちゃった時は痛いなと思ったけど、なんとか走ることができて良かった。(眞杉との連係は)一番チャンスがある位置だと思うので頑張りたい」