超豪華メンバーによる短期決戦
選考順位の上位27名が初日の優秀競走3個レースに出走し、3着までの9名が、最終日のスーパープロピストレーサー賞に進出するシステム。

古性優作
2年続けて最優秀選手賞に輝いた古性優作は、今年も順調にきている。1月和歌山記念でVスタートを決めると、ウィナーズカップは着。大会初Vをオール連対で飾った。ダービーも着と確定板を外していない。近畿勢は脇本雄太、寺崎浩平、窓場千加頼ら自力型がそろっているので、好展開が巡ってくる可能性も大いにある。17、23年に続き3V目を手にするとみて中心視した。もちろん、輪界トップの豪脚を誇る脇本もV候補。脇本は全日本選抜で優勝し、グランプリスラマーの称号を得ている。ダービーはよもやの二次予選で敗退も最終日は白星で締めた。豪快な仕掛けで圧勝しても不思議ではない。寺崎はビッグレースで優参が続いていたが、ダービーは連がらみなしに終った。まくり不発のレースが目立ったのは気がかり。

新山響平
北日本のエースは地元の新山響平。今年の滑り出しはあまり調子が上がらなかったが、3月に入るとエンジンがかかってきた。名古屋記念は二次予選、準決を逃げ切ると、ウィナーズカップでは着。初日特選をまくりで制すと、決勝は赤板から先頭に躍り出て粘り抜いた。ダービーの準決でも積極的な組み立てで勝ち星をゲットしていて、調子は相変わらず良好だ。主導権さえ握れば勝ち負けに持ち込める状態にある。菅田壱道もダービーでは準決1着で決勝に乗っていて、最近の伸びは申し分ない。決勝で落車した影響がなければ、北日本ワンツーもありうる。

郡司浩平
郡司浩平、岩本俊介のSS班に深谷知広と自力型がそろった南関勢も好勝負が期待できる。今年の郡司は快調なペースで飛ばしていて、G3で4V、準V2回、ウィナーズカップは決勝に進出した。ダービーでは準決4着、惜しくも4分の1輪差で決勝を外したが、初日選抜予選は目標の深谷知が不発もコースを探して2着に入っていて、動きは悪くなかった。
ダービー決勝でワンツーを決めた眞杉匠、吉田拓矢の栃茨コンビも互角の戦い。眞杉のスピードの切れには素晴らしいものがあるし、最終バック先制回数が多く組み立ても積極的。ウィナーズカップに続きダービーも準Vだったが、最後の直線で菅田との接触がなければ、押し切ってもおかしくない脚勢だった。ダービー王に輝いた吉田も充実している。1月立川記念の落車で鎖骨骨折の不運はあったものの、復帰後は全日本選抜で優参すると、3月玉野記念は単騎ながらまくってV。負傷する前より強くなった感があっただけに、ダービーで主役を演じたのも不思議ではない。坂井洋も動きはいい。チャンスが巡ってくればものにできる状態にある。
この大会と相性がいいのは松浦悠士と清水裕友。松浦は20、21年を連覇していて、清水はディフェンディングチャンピオン。ともに最近の調子も問題ないので目が離せない。