豪華メンバーによるナイター記念

平原康多

郡司浩平
4日制では初となるナイターの記念に、ビッグにも引けを取らない強豪が顔をそろえる。5人のS班にG戦線を沸かせる地元の郡司浩平もいて目移りしそうなメンバーだが、やはりV戦線をリードするのは平原康多。昨年は落車禍で万全といえるコンディションではないなかで、競輪祭Vで最後にグランプリ(GP)出場をつかんだ。そのGPでは番手まくりの村上義弘とサイドバイサイドの名勝負を演じたものの、直線で力尽き6着。そこから落車の傷も癒え状態も見違えた今年は立川記念を無傷の3連勝で優出し、続く大宮記念を4連勝の完全V。2月の全日本選抜を1221着。決勝ではまくりで武田豊樹を振り切り、GP一番乗りを決めた。高松のウィナーズカップの3113着を含めていまだ着外なしは驚愕の数字だ。大垣記念、ウィナーズカップと続けて落車の同地区の吉澤純平は気がかりだが、4日間自力で戦える平原なら何ら不安はない。V獲りからの逆算で、メンバー、展開に応じた立ち回りの答えを導き出し結果へとつなげよう。
いまや押しも押されもしない南関のエースにまで成長した郡司浩平が、5度目のホーム記念を迎える。昨年は自身2度の記念Vを飾り、12月の佐世保記念では石井秀治に、そして今年に入っても2月の奈良で根田空史に記念初Vをプレゼントする先行策を披露。南関をけん引し続けている。ウィナーズカップでは3231着。準決では根田の恩返しの先行を番手まくりで優出。南関の絆の強さを再認識して臨んだ決勝では、平原を寄せ付けない力強いまくりで中村浩士とワンツー。ビッグ初制覇を遂げた。松坂英司、勝瀬卓也と郡司を盛り立てる追い込み陣がそろっているのも心強い。強力S班を向こうに回しても、勢いに乗っている今ならホーム記念初Vは難しくない。

稲垣裕之
稲垣裕之はウィナーズカップできっちり優出。村上義弘が不在でもS班としての責務を全うした。今シリーズも村上はケガで欠場したが、ここも古性優作、椎木尾拓哉らの近畿勢をまとめあげて別線に立ち向かおう。

浅井康太
随所でらしさは見せているものの、なかなかリズムに乗れずもどかしい浅井康太。ウィナーズカップでは初日特選で落車に見舞われ、続く2次予選を4着で最終日を待たずに欠場。順調なら平原と双璧をなすオールラウンド型の選手なのは周知のとおり。昨年サマーナイトフェスティバルを制したバンクでの躍動を、多くのファンが待ち望んでいる。
地区的に戦力充実とは言い難いなかで奮闘している岩津裕介、鎖骨骨折からウィナーズカップで復帰を果たした中川誠一郎も怖い。

渡邉一成 欠場