• 青森競輪場全プロ記念競輪5/26〜5/27


全日本プロ選手権 シリーズ展望

戦力充実の近畿勢

三谷竜生

三谷竜生

村上義弘

村上義弘

 優秀は3個レース、27名。そのうち7名を占める近畿勢が中心になりそうだ。ダービー決勝でワンツーの三谷竜生、村上義弘に村上博幸、古性優作ら、そうそうたるメンバーで短期決戦を優位に運ぶ。三谷は2月高松から記念を3連続優勝。先のダービーでは史上7人目となる連覇を飾るなど、今年前半戦は充実一途だ。調子のよさは迷いのない仕掛けにも表れている。村上義も今年2回のG1戦でともに準優勝。4月武雄記念では節目の600勝を達成するなど、S班復帰へ健在ぶりをアピールしている。三谷に古性、稲垣裕之と前を任せる頼もしい機動型がそろったここもチャンスだ。昨年の「スーパープロピストレーサー賞」を制したのは古性だ。今年も2月全日本選抜で優出し、続く静岡記念を優勝。試行錯誤を続けるなかでも成績は高いレベルで安定している。村上博に南修二、稲川翔と追い込み陣も豊富。上位4人を占めたダービー決勝戦同様に、強固なラインを形成しそうだ。

平原康多

平原康多

 打倒、近畿の一番手は平原康多だ。ダービーでは準決勝5着で決勝進出を逃したが、最終日は好位確保からバックまくりで快勝。シリーズ2勝を挙げて面目を保った。今年の勝率は5割を超えるなど総合力は輪界ナンバーワン。そろった近畿勢を仕留めるだけの個の力はある。ダービーはまさかの一次予選で敗退した吉澤純平だが調子自体は悪くない。木暮安由はダービーの3走目でカマして2着に入るなど仕掛けも積極的だ。諸橋愛は昨年後半から落車が続き、今年もここまで思うような成績を残せていない。それでも青森はS級初優勝に記念初優勝、そしてG1初優出を飾った諸橋にとって抜群に相性のいいバンク。今年ここまでのうっ憤を晴らす鋭い差し脚に期待だ。

浅井康太

浅井康太

 中部勢は優秀競走に4名が出場する。浅井康太はグランプリ優勝後に悩まされた座骨の痛みからも解放され、着実に脚を上げている。ダービーでもゴールデンレーサー賞、準決勝で1着と自力でも番手でもしっかりと結果を残している。吉田敏洋もダービーで3度の確定板。2走目の落車はあったが、続く5月名古屋記念は3勝と大きな影響はない。復調が待たれるのは竹内雄作と金子貴志。S級上位の自力型がそろったが、積極タイプは少ないだけに、竹内は主導権を握って浮上のきっかけをつかみたい。

 中四国勢は、原田研太朗、太田竜馬の徳島コンビがけん引役。原田は近況良好だし、太田は優秀に繰り上がって意気上がる。そして、追い込み陣にはS班の桑原大志、ダービー優出の香川雄介に小倉竜二、岩津裕介、渡部哲男、橋本強と総勢で近畿勢をも上回る数の力で対抗していく。

 今が旬の山田英明は九州一車でも侮れない存在。位置取り巧みに強豪を撃破するシーンもありそう。佐藤慎太郎、成田和也の福島コンビ、そして中村浩士はスジの機動型が不在で厳しいシリーズになりそうだ。

出場予定選手

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