スピード違う外国勢
テオ・ボス、マシュー・グレーツァーの外国コンビがワールドクラスのスピードでV争いをリードする。本命にはボスを推した。今年が7回目の来日となるボスは日本の競輪をすっかり手のうちに入れていて、自慢のスピードを遺憾なく発揮している。ここ5場所は16走して15勝、2着1回と文句なし。2着はブフリの番手を回った6月取手G3の決勝だが、日本選手から再三にわたる牽制を受けてブフリとの連結を外してからのリカバーで、負けてなお強しの印象を与えるレースだった。経験豊富なボスとは対称的にグレーツァーは今年が初来日。日本の競輪は未知数の部分もあったが、いきなり8連勝を達成。7月小松島のケイリンエボリューションは豪快に仕掛けて主導権を握り圧勝していて、世界選スプリント金メダリストのスピードを披露した。逆転も十分な対抗格だ。
迎え撃つ日本勢では地元の清水裕友に期待がかかる。最近はG3で存在感を示していて、4月武雄2着、5月京王閣2着、6月函館1着と連対率は75%を誇る。スピードでは外国勢にかなわないが、ホームバンクで仕掛けどころは心得ている。外国勢にどこまで抵抗できるか。レース巧者の香川雄介が清水を援護する。7月小松島記念で好走した天田裕輝も混戦になるようなら出番がありそう。