破壊力満点の久米康
「地区内あっせん」で、中国、四国、九州勢によるV争い。傑出者不在で狙いは絞りにくいが、久米康平、山中貴雄らの四国勢を重視する。久米は3月別府でV奪取。決勝は最終2角から踏み出すと、中団先まくりの小原唯らを豪快に飲み込んだ。その後、開催中止で約50日の欠場を挟んだが、6月久留米記念でも林慶次郎-坂本亮馬をまくって一次予選を快勝。ここも好機に仕掛けられれば、山中と上位独占といこう。山中にとってもここはチャンスだ。4月高知記念で決勝に乗ると、6月高知、玉野でも優参としぶとく立ち回っており、展開が向けばモノにできる状態を維持している。四国勢には今野大輔や福島武士も控える。結束なら、ラインはさらに強固なものとなる。
坂本、松尾信太郎を軸に、林、津村洸次郎の機動型でまとまる福岡勢が対抗する。ハマれば破格のスピードを発揮する久米だが、モロい面もある。先行意欲の高さでは競輪界屈指の林を上手く盛り立てられれば、福岡勢のペース。近況は一息だが、格的には断然の坂本が抜け出すケースがあってもいい。
木村幸希が先導役の中国勢はどうか。同県の大川龍二、西田雅志に、藤田昌宏まで加われば好勝負可能では。自在性を増す木村の組み立てに注目。