強気に攻める古性優
グランプリ出場には手が届かなかった古性優作だが、獲得賞金ランキング第10位は実力の証明だ。今年はウィナーズカップ、オールスター、競輪祭とビッグレースで3回決勝に乗っている。12月別府記念着の初日特選は松浦悠、浅井康、岩本俊らの強豪を撃破すると、二次予選はロングまくりで押し切りと調子も良好。持ち味は攻撃的な自在戦だが、寺崎浩平との連係が叶うようなら前を任せるか。その寺崎は競輪祭では敗者戦ながら快速まくりで2勝を挙げた。ビッグレースでも必ず勝ち星をゲットしているのは将来性の高さを感じさせる。先行有利なバンクなので押し切る場面もありそうだ。椎木尾拓哉は今期2V、7月富山記念準Vなど、高いレベルで成績をまとめている。地元の中井俊亮も最近は連対が多く動きがいい。ただ、南修二はここ5場所で失格3回と流れが良くない。
坂口晃輔、皿屋豊、伊藤裕貴とそろった三重勢も好勝負が見込める。2枚の自力型を擁するので幅広い組み立てが可能だ。好連係を決めれば三重勢から優勝者が出てもおかしくない。
黒沢征治、杉森輝大の関東勢も侮れない。12月別府記念1着は1カ月半ぶりの実戦だった黒沢だが、動きは悪くなかった。