勢い止まらぬ山口拳
12月広島記念でも3連勝で優出するなど、S級でも快進撃を続ける山口拳矢が中心。デビューからこれで3度目と短走路を走った経験こそ少ないが、S級初優勝が同じ33バンクの伊東なら心配はないだろう。初参戦となる当地でも自慢のスピードを発揮する。志智俊夫は山口がS級デビュー戦だった10月大垣でも山口と連係している。今シリーズは山口に山田諒と同県の機動型が豊富で、チャンスのあるシリーズだ。金子貴志にとっても条件は同じ。鋭脚発揮の場面がありそうだ。
迎え撃つ近畿勢には稲毛健太に山田久徳、稲垣裕之と実力者がそろっている。稲毛は11月福井、大宮を連覇するなど機動力健在。山田久も競輪祭で落車した影響はなさそうで、7月富山の優勝に8月松戸記念の優出と短走路での実績も光る。稲垣は自力も残しつつマーク戦の経験も増えてきただけに、そろって勝ち上がることで強固なラインを築きたい。
久米康平、柏野智典の中四国コンビの一発も侮れない。久米が持ち味のダッシュを生かした走りを見せれば柏野の出番。混戦なら山田庸平の自在戦が急浮上する。