四国、中国勢の争い
普段は連係機会も多い中国、四国勢だが、今回は別線勝負で優勝を争うことになりそう。優勝候補の筆頭は3月玉野記念in広島で決勝に進出、続く松山で完全優勝と乗れている太田竜馬。ウィナーズカップ初日の落車はあったが、欠場せずにシリーズを走り切ったのだから大きな影響はなさそう。小倉のF1開催を走るのは今回が初めてだが、18年の競輪祭でG1初優出も決めた好相性のバンクなら問題ないだろう。佐々木豪も昨年後半から調子は上向き。勝ち上がれば太田と同期連係もありそうだ。太田、佐々木とスジの目標が豊富な渡部哲男にもチャンスがあるシリーズ。2月全日本選抜の落車から2場所欠場しているが、差し脚を発揮して直後に控えるダービーにつなげたい。
対する中国勢も取鳥雄吾、町田太我に柏野智典と充実の布陣。取鳥は太田に引けを取らない近況の充実ぶり。決勝で太田の番手を回った玉野記念ではオール連対の準優勝。ウィナーズカップでも2連対している。3月取手で落車があった町田だが、ここまでには状態を戻してくるはずで、そろって勝ち上がればこちらも町田、取鳥で連係がありそう。柏野も高い競走得点が示すように差し脚好調。スジの目標が豊富な利点を生かしたい。
迎え撃つ九州勢は上田尭弥、中本匠栄の熊本コンビが軸。中本はウィナーズカップでも2勝を挙げるなどタテ脚好調。落車続きとはいえ、上田が積極的なレースで成績を上げてきている点は頼もしい。田中誠、小川勇介といかに多くの選手が勝ち上がってくるかでシリーズの勢力図は大きく変わりそう。
ウィナーズカップで落車の影響が気がかりな鈴木裕だが、万全の状態で参戦なら侮れない存在。別線の若手がやり合うようなら優勝のチャンスは十分にある。