GPチャンプ古性優を指名
今年は2月奈良記念までにG3は7開催行われた。今シリーズはなかなかの好メンバーながら、まだG3の優勝者はいない。狙いが絞りにくい混戦なら、昨年のグランプリチャンプである古性優作に期待する手か。今年初戦の1月和歌山記念はやや動きが重かった古性だが、続く同月高松記念着では躍動感が甦っていて、修正能力の高さを示した。全日本選抜に向けて更に調子を上げているはずで、直後のこの開催にはいいパフォーマンスを発揮できる状態での参戦が予想される。持ち味である強気の自在戦で優勝をものにしよう。東口善朋は1月和歌山記念では初日特選、準決、決勝と3日間古性と連係していて決勝は3着だった。2月西武園着での伸びは本調子には程遠かったのは気になるが、調子に問題が無ければ近畿ワンツーは有力だ。
1月豊橋記念は着とまとめたものの、他場所ではやや末脚が甘い感じもあった清水裕友。しかしながら積極的に動けているので、数字以上に状態はいいとみて良さそう。番手戦もそつなくこなすが、今シリーズの上位陣には中四国勢が少ないので、自力勝負が多くなりそうだ。中四国では小川真太郎が好調。1月高松記念1着、2月静岡記念1着と連対ラッシュ。昨年の寬仁親王牌二次予選Aでは清水に前を任せたが、今の出来なら前回りも。
ワールドクラスのスピードがある新田祐大も有力な優勝候補。昨年は12月伊東記念をVで締めくくると、今年は1月立川記念着、2月伊東着。最終バックを取るレースも多く組み立ても積極的だ。当所は16年に高松宮記念杯、19年にはオールスターを制したゲンのいいバンクでもある。好スパートを決めて別線を沈黙させる場面は大いにありそうだ。
関東勢も十分に戦力は整っている。宿口陽一、眞杉匠、鈴木竜士、隅田洋介など多士済々。宿口は好調と言えるような状態ではないものの、SS班らしい安定した走りを披露しているし、眞杉は1月静岡でVをゲットするなど、自力攻撃が冴え渡り今年の勝率は5割近い。好連係を決めれば関東勢から優勝者が出てもおかしくない。
地元地区の中部勢も好勝負が見込める。浅井康太の総合力はSS班に見劣りせず、トップスピード、俊敏性など素晴らしいレベル。当所ホームの吉田敏洋は、この大会には実績があり62、68周年大会を制覇。特に68周年は、浅井の積極的な運行に乗った吉田が優勝をものにしている。今シリーズも浅井は吉田に前を任されれば強気に攻める。