青森記念の雪辱戦だ
各地区とも上位勢はグレード戦で優勝を争う選手ばかりだ。話題の大物ルーキー中野慎詞があっせんされたのは何よりも楽しみで、9月青森記念決勝の再現で新山響平、内藤宣彦との連係。さらに渡部幸訓も加わって強力な北ラインを形成する。中野は青森決勝で初めて土が付くまで30連勝。準決ではS班の吉田拓を圧倒した。青森、共同通信社杯と9車立てのレースで一線級と対戦して走るここはさらに成長した姿を見せる。ナショナルの僚友・新山は今度こそ中野とワンツー決着と意気込む。オールスターで決勝に乗っている実力者だけに、中野を目標に差し切りは互角だ。
松井宏佑が中野、新山とのナショナル対決に燃える。ダッシュ良く先手を奪って、続く和田健太郎に流れを呼び込むか。9月奈良ではまくりも繰り出して三谷竜生らに完全Ⅴと、和田も乗れている。最近は松井との連係で結果を出せていないので、流れを変えたい。
踏んできた場数を考えれば三谷も軽視できない。記念で優参が続いているし、GⅠ戦でも存在感を取り戻しつつある。ロングまくりが主戦法で、けん制を受けても乗り越えて伸びていく脚は本人も好調を実感するほど。位置を取って仕掛けていくのに、南修二の援護は頼もしい。スピードスター対決に待ったを懸ける。
菊池岳仁も今回の対戦相手には自然と闘志が湧いてくるだろう。長い距離をハイスピードで踏み切って山岸佳太、武藤龍生と関東決着に全力投球する。