強力な埼玉ラインが中心
5年ぶりにA級降級の安部達也を軸に、差し脚好調な驚異のベテラン小沼良、バック回数2ケタで売り出し中の安彦統賀と小玉勇一の2枚の機動型を有する埼玉勢がシリーズを席巻する。安部は6月名古屋で2度の確定板入りと今期に向けて上り調子。小沼も6月京王閣MN着で今期2度目の優勝を飾ったが、準決勝では前期A級トップの競走得点誇る中島詩を差し切り、決勝では中島のまくりに合わせて番手から抜け出してのV。5月以降で確定板を外したのは1度のみと抜群の安定感を誇る。この大先輩の前を受け持つ安彦は、3月にルーキーチャンピオンを制した埼玉期待の若手。当地はA級初優勝を決めた走路でこれまで確定板を外していない好相性走路なだけに、再度の好走に期待が掛かる。
迎え撃つ南関勢は、徹底先行のスタイル貫く原田亮太に地元の田中孝彦に続く布陣。原田は前期優勝は1度ながら準V4回と常にV争いの一角を担っていて、ここでも力勝負を演じて田中とのワンツーを狙う。田中は近況は特にまくりのキレ味が抜群。地元で差し切りVも十分だ。
前期のS級では地元の奈良記念で優出し、近況は自力での連対が目立っていたのは栗山俊介。A級では断然格上の存在だし、目標不在でもその自力攻撃には食指が動く。