3連覇を狙う脇本雄は?
今年はまだG1の優勝には手が届いていない脇本雄太ながら、ウィナーズカップ、サマーナイトを準V。高松宮記念杯では4連勝で優参するなど、ここまで胸を張れる成績を残してきた。3億円レーサーに輝き、勝率8割超だった昨年の成績には及ばないものの、随所でワールドクラスのスピードを披露していて、サマーナイトの準決は、上がり10秒6のバンクレコード、7月福井記念の二次予選でも10秒6のバンクタイを叩き出した。当所記念の成績も素晴らしく、71、72周年を連覇。いずれも無傷の4連勝だ。今年は3連覇を懸けての出走だったが、オールスターでの落車はあまりにも痛い。重傷だった模様でここ出走も危ぶまれる。脇本の分もと奮起するのが山田久徳、村上博幸の地元コンビだ、高松宮記念杯、サマーナイトは振るわなかった山田だが、8月岸和田❶着で今年の初Vを飾ると、オールスターを着。惜しくも準決敗退に終わったが、一次予選2では脇本の上がり10秒8の超速まくりに食い下がり、最終日の特別優秀戦は村上、稲川翔を引き連れてまくりを決め、菊池岳-佐藤慎らに勝っている。村上もベテランならではの安定プレーを演じていて、直近4カ月の3連対率は8割近い。オールスターの一次予選2で寺崎浩の逃げに食い下がってタイヤ差まで肉薄した脚勢は悪くなかった。
松浦悠士もまたオールスターで落車してかなりのダメージを追った。シャイニングスター賞での落車は鎖骨、肩甲骨を骨折した模様。ここは欠場の可能性もある。中四国勢では太田竜馬も好勝負が見込める。今年はまだGレースでの優参がないように物足りない成績だがオールスターで2勝したように底力はある。6月当所G3も着と尻すぼみに終っただけに、今シリーズは結果を出したい。
今年はビッグレースで決勝に乗れていなかった山田英明だが、サマーナイトは❹着。昨年に続いて優参を果たした。オールスターでも着、機敏な動きと鋭い伸びを披露していて、徐々に調子を上げてきた感がある。他に中四国の選手が勝ち上がれなければ太田との西連係も考えられるし、中川誠一郎を連れて自分で自在に戦う可能性も。いずれにせよ有力なV候補の一人として動向には注意しておきたい。
坂井洋は一息不足の場所が続いている。オールスターでも一次予選を6、5着で上位進出の権利を逸した。スピードの乗りがやや物足りない印象があり、調子の上積みが欲しい。
サマーナイト着、オールスターは一次予選を2、3着で二次予選に乗った小松崎大地だったが、4走目に落車していてやはり体調が気掛かり。