清水裕が6連覇に邁進
![清水裕友](http://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/yenjoy/images/pro/kaisai/2023/61/20231102/6120231102-015009-192766.jpg)
清水裕友
地元記念では圧倒的な存在感を示している清水裕友。69周年~73周年まで、目下のところ5連覇を達成していて、4日制の記念開催では前人未到の大記録だ。現在は防府競輪場がリニューアル工事中のため、今年の舞台となるのは玉野競輪場だが、これが清水の評価を下げる要因にはなるまい。今年はSS班の座を明け渡したものの、ダービーで準V、オールスターと共同通信社杯は決勝に乗っていて、今年の獲得賞金ランキングは第6位。グランプリ2023出場が有力な位置に付けており、地力そのものは落ちていない。強豪がずらりとそろったが、盟友の松浦悠士をはじめスピードスター犬伏湧也、地元の重鎮・桑原大志と中四国勢は戦力が整っている。自己の記録を更新し、地元ファンの期待に応えるとみて中心視した。松浦もグランプリ2023出場に向けて視界は良好。今年はウィナーズカップ、サマーナイトとG2で2Vを飾っている。オールスターで落車して2場所を欠場したが、復帰戦の10月熊本記念in久留米は着、寬仁親王牌では日競選理事長杯2着でローズカップにコマを進めていて、着実に調子を戻している印象がある。清水の引き立て役だけにはとどまらない。中四国勢の先陣を受け持つのは犬伏だ。今年はダービー、オールスター、寬仁親王牌で決勝に乗っていて、自慢のスピードには一段と磨きがかかった。異次元ダッシュで繰り出す仕掛けに後続も付け切れば流れは中四国勢だ。
![古性優作](http://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/yenjoy/images/pro/kaisai/2023/61/20231102/6120231102-014838-192767.jpg)
古性優作
昨年に続き全日本選抜、高松宮記念杯を連覇した古性優作は、更に迫力を増した感がある。昨年は25%だった勝率が今年は5割を超え、寬仁親王牌の完全Vで獲得賞金は2億円を超えた。その寬仁親王牌は連日流れも向いたが、決勝は本人も納得の仕上がり。状態を維持なら層の厚い中四国勢も粉砕しよう。稲川翔、村上博幸が古性を盛り立てる。
![郡司浩平](http://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/yenjoy/images/pro/kaisai/2023/61/20231102/6120231102-014741-192768.jpg)
郡司浩平
動きが良くなってきた郡司浩平も有力な優勝候補。オールスターから一息不足の場所が続いたが、9月松阪記念❶着、10月熊本記念in久留米❸着と立て直しに成功。寬仁親王牌の走りも悪くなかった。ここは南関の自力型が少ないが、先頭で戦ってもまったく不安はない。
新山響平、守澤太志の北日本勢も好勝負が見込める。今年はまだ優勝には手が届いていない新山だが、スケールの大きな競走で別線を沈黙させていて、調子は申し分ない。9月立川記念から10月熊本記念in久留米まで、4場所続けて決勝に乗っていて、寬仁親王牌は準決4着と惜敗も持ち前の機動力は光っていた。主導権さえ握れば簡単にはまくらせない。守澤の手厚い援護は、新山にとって心強い。ダービーでは特選、ゴールデンレーサー賞でワンツーを決めている。ここも北日本コンビでの連独占は考えておきたい。