勢いがある浅井康を指名
1月大宮記念、2月静岡記念で落車するなど、今期の滑り出しはアクシデントが続いた浅井康太。しかしながら、全日本選抜では準決1着で決勝に乗ると、2月高松記念は松浦悠、佐藤慎らSS班を撃破してVをゲット。更に3月四日市では、3連勝で地元ファンの期待に応えていて、最近は力強い走りを披露している。当所は65、66周年記念を連覇した実績も光る。今シリーズの中部、近畿勢は上位に自力型が手薄で、目標不在となる可能性も高いが、高松記念は前で戦ってVをものにしており、不安材料にはなるまい。勢いを買って中心視した。浅井には地元の2月奈良記念で1❷着と気を吐いた三谷将太が続くか。
対峙するのは地元の山田庸平だ。昨年は12月広島記念in玉野をVで締めると、今年は初戦の1月立川を3連勝でスタート。同月平記念は危なげなく決勝進出して3着と快調なペースで飛ばしていたが、全日本選抜では着で3日目から欠場すると、続く奈良記念、3月福井も病欠している。体調には不安が残るものの、地元のG3ならVを十分に狙える状態で臨んでくるはず。持ち味である自在戦を奏功させて主役を演じる場面は大いにあろう。
先行力なら町田太我に軍配が上がる。最終ホーム、バックの先制回数がとても多いように、スケールの大きな競走が売りで、末脚も強じん。高松記念の準決は、松浦に差されたものの先行して2着、同月佐世保では逃げ切って今年の初優勝をものにしていて、直近4カ月の連対率は65・6%と高い。中四国スジで阿竹智史、湊聖二の徳島コンビが援護ならラインも強固だ。他のラインを沈黙させての押し切りは十分。今期の阿竹はまずまずの成績だ。1月和歌山記念をはじめ優参が多いし、全日本選抜の最終日は、佐々木豪のまくりに食い下がっての2着。中四国勢がレースを支配すれば連に浮上してきそうだ。
成田和也、高橋晋也の福島コンビに菅田壱道とそろった北日本勢も好勝負が見込める。大将格の成田は、昨年6月に久留米記念で優勝した後から腰痛に悩まされていて、なかなか調子が上がってこない。だが、3月立川の準決では、小松崎大のまくりを差して今年の初白星をゲット。これで上向いてくるか。高橋はやや調子を落としていたときもあったが、ここに来てスピードが甦ってきた。1月平記念では2着と3連対を果たすと、2月静岡記念は予選を連勝して準決にコマを進めた。北日本ラインの先頭を任されれば強気に攻める。今年の菅田は成績が安定している。全日本選抜では3日目に1勝をあげると、2月奈良記念は1❸着と4日間確定板入り。高橋が好発進を決めて主導権を握れば、首位に躍り出ても不思議ではない。
佐々木龍、嶋津拓弥の神奈川コンビはどう出るか。佐々木が前回りで自力も視野に入れて好位を目指すとみたが、動向には注意したい。