降級の林昌幸が巻き返す
各地区にハイレベルな機動力がそろったが、3年間S級で先行してきた林昌幸が主役の座には最も近いか。21年10月に特進し、S級でも大型先行として売り出してきた。力及ばず降級となったが、散発的ながら決勝にも乗ってきただけに評価は高い。何より22歳と伸びしろに期待できるヤング。A級で再び結果を出して上昇気流に乗る。高津晃治、野崎将史、山崎駿哉の岡山勢は山崎を先導役に別線勝負とみるが、中四国で林と連係となれば強力なラインができ上がる。
前期は5Vと目を見張るような快進撃を見せたのが治田知也。先行、まくりに、メンバー次第では番手と組み立てによって動ける治田の優勝の可能性も高い。関東勢は他にも人材豊富で伊藤慶太郎、大矢将大の埼玉コンビに近藤寛央がいて勝ち上がりによって出方が変わってきそう。伊藤の先行力も魅力がある。前期は7月川崎、8月立川で優勝もしているし、安定感もさすがのレベルだ。
金田涼馬と巴直也の神奈川コンビに、花田将司の南関勢も忘れてはならない。金田は前期S級では力不足の感があったが、A級ならダッシュを生かした自力攻撃で別線を沈黙させることも。そうなれば差し脚確かな巴の出番も。
金澤竜二もまだまだ若手には負けない自力を見せている。7月の地元青森MNでは後続を2車身引き離す逃げ切りV。直近の12月岐阜の準決も中団まくりで、松崎広の後方からの仕掛けを出させなかった。仕掛けのタイミング次第で一発怖い。