深谷知が地元Vに一直線
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深谷知広
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岩本俊介
ラインの総合力で優位に立っているのは南関勢だ。深谷知広、岩本俊介ら強力な自力型がそろっている。地元エースの深谷を盛り立てる連係プレーが予想されるので、優勝に最も近いのは深谷とみるのが順当だろう。競輪祭の準決で落車した深谷だが、その後は12月松山記念着、同月佐世保記念着と、影響は感じさせない力強い走りを披露している。今年も初戦の1月松阪記念は決勝に進出。勝ち星こそなかったものの、4日間先行していて競走内容は悪くなかった。この大会はまだ手中に収めていない。地元ファンの期待に応えて全日本選抜に弾みを付けるか。松阪記念が新SS班としてのデビュー戦だった岩本俊介。結果は着。確定板を1回も外しておらず、二次予選では深谷を差した。本来の自力勝負に加え、ラインを固める競走までと経験値を高めており、南関勢がレースを支配なら勝ち負けに持ち込める。
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眞杉匠
2年続けてグランプリ出場を果たした眞杉匠も有力な優勝候補。昨年はサマーナイト、共同通信社杯とG2の2Vを含み29勝をあげている。スピードの切れには素晴らしいものがあるし、ヨコの動きもそつなくこなすので、成績は安定している。今年はここから始動するので、不安材料があるとすればレース勘か。同県の坂井洋も機動力があるが、眞杉とタッグを組めるようなら前を任せよう。眞杉とは競輪祭のダイヤモンドレースで連係していて、最終バック先制のまくりを決めた眞杉に乗って2着。眞杉が主導権を握れば勝ち負けに持ち込める。
昨年は6年連続のグランプリ出場を逃がした松浦悠士ながら、後半戦は調子を上げていた。競輪祭着の動きは本来の躍動感が甦っていたし、12月はG3に3場所参戦してオール優参し、広島記念in玉野ではV。今シリーズは河端朋之、石原颯らラインの自力型がそろっているので条件もいい。ただ、眞杉と同じく新年初戦はこことなる。今年の河端は、自慢の快速を遺憾なく発揮している。1月豊橋でVスタートを決めると、同月高松記念は着で3勝をマーク。決勝は外したものの、初日特選では犬伏湧のまくりを差し切っている。
相変わらず競走は積極的な新山響平だが、今年は末脚の甘さが目に付く。1月和歌山記念、高松記念と続けて優参を果たせなかった。ただ、一戦ごとに上向いてきているので、ここはさらに期待して良さそう。
昨年は12月松阪をVで締めた嘉永泰斗。今年も1月大宮記念1着、同月小松島着と動きがいい。大宮の準決は森田優が率いる地元勢を鮮やかにまくり切っていて、好スパートできれば一発怖い。ベテラン荒井崇博が嘉永とタッグを組む。
浅井康太も近況は上々。頼れる機動型に育った藤井侑吾らを目標にVを睨む。