安定感抜群の荒井崇が軸

荒井崇博
昨年の共同通信社杯、競輪祭で決勝進出を果たすなどG戦線を中心に比較的安定した成績を残している荒井崇博が今シリーズの主役を務める。近況は静岡記念で優出し、3月小倉❸着、宇都宮は完全VとF1戦であれば格上の存在だ。阿部英斗、梶原海斗といった勢いある地元の若手の仕掛けに乗って瓜生崇智、徳永哲人の熊本勢とともに抜け出しを図る。
レース巧者の小原太樹、和田健太郎がそろった南関勢も負けてはいない。小原は昨年の寬仁親王牌で準Vと好結果を残し、その後も12月静岡でも優勝実績がある。和田は今年初戦の1月伊東で落車からのスタートとなったものの、名古屋記念では節間3度の連対と調子は上向きだ。この両者に川越勇星、大石剣士の南関勢の機動型や、好調気配の高橋晋也との連係が望めればVチャンスは十分。
年始の立川記念で1❾着と優参を果たし、その後のF1戦でも持ち前の先行力を生かした力強い走りを披露していた藤井侑吾。その後は蜂窩織炎で欠場が続いたが、復帰戦のウィナーズカップを見る限り戦える感じは見られた。状態面がカギとなってきそうだが、万全ならばV級の機動力を誇るので、藤井次第では絶好調の志田龍星、山口富生の浮上も。
2月大宮で久々の優勝があり、全日本選抜でも準決まで勝ち進んだ福永大智も急上昇中の若手で、その一発は軽視できない。