安定感際立つ古性優を信頼

古性優作
輪界を代表するオールラウンダーに相応しく、今年も素晴らしい成績を残している古性優作が人気を集めよう。ウィナーズカップ着、ダービー着、青森全プロ記念着、高松宮記念杯着など、今年の着外はまだ5回しかない。先頭で戦っても番手戦でも隙を見せないので、信頼性は非常に高い。山田久徳も自在型だが、高松宮記念杯で落車していて万全の状態は望みにくい。古性に前を任せてどこまで食い下がっていけるか。

犬伏湧也
犬伏湧也、小倉竜二の地元師弟コンビ、松浦悠士と中四国勢も戦力は整っている。追加選出ながら2名のSS班を擁している。4月からSS班となった犬伏は順調そのもの。4月高知記念で準V、その後も同月川崎記念、5月平塚記念と決勝に進出。高松宮記念杯は着で準決敗退も最終日は逃げ切った。ホームバンクで仕掛けどころは心得ているので、好スパートして昨年に続き連覇達成は十分だろう。小倉は49歳の大ベテランながら元気一杯。6月静岡では3連勝を飾っている。犬伏が主導権を握れば連に浮上してきそうだ。5月宇都宮記念の準決で落車した松浦は、高松宮記念杯から実戦に復帰。二次予選敗退と不本意な結果で、まだまだの感があった。だが、調子の上積みは期待できるので、勝ち負けに持ち込んでも不思議ではない。

岩本俊介
岩本俊介、松井宏佑の南関勢も好勝負が見込める。松井はここに来て調子を上げてきた。ダービーで決勝に乗ると、高松宮記念杯も準決は展開に泣いたが、3勝をマークした。ワールドクラスのスピードを遺憾なく発揮できれば、主役を演じてもおかしくない。岩本も動きはいい。ウィナーズカップ、ダービーはいずれも準決1着で優参していて、その後も5月平塚記念、6月別府記念と決勝に進出。高松宮記念杯の一次予選1、2に続き松井との連係でチャンスが巡ってくればものにできる状態にある。
菅田壱道、守澤太志の北日本勢も侮れない。今年の菅田は年頭から好調が続いていて、ダービーではゴールデンレーサー賞に乗ると、準決で勝ち星をゲット。6月別府記念は優参成らずも着と3勝をあげている。十八番のまくりには素晴らしい破壊力があり、展開がもつれるようだと怖い存在となりそうだ。守澤は6月別府記念で1年半ぶりのG3優勝を飾った。突っ張り先行で別線を沈黙させた新山響を差し切っており、好位置占めると突っ込んでくる。
九州勢も山田庸平、嘉永泰斗と実力者がそろっている。5月宇都宮欠着は動きが重かった山田だが、高松宮記念杯では鋭い伸びを披露していて修正に成功。4月武雄記念の決勝では、嘉永の逃げに乗っての番手まくりで地元記念Vを手にしているし、高松宮記念杯でも嘉永の逃げを差して勝っていた。九州勢の動向からは目が離せない。