偉業に挑み続ける佐藤水菜
佐藤水菜
年間グランドスラムという偉業に佐藤水菜が挑む。2年連続で世界選のケイリンチャンピオンとなった佐藤のスピードは抜けている。ライバル全員が打倒佐藤に全力を傾けるが、グランプリスラムを達成したオールスターでも振り返っていた通り、佐藤にとっては何より自分自身との戦いだろう。プレッシャーに負けず、ここと思ったタイミングを逃さず行ければ結果は自ずと付いてくる。
児玉碧衣
世界最強の佐藤を倒せるとしたら、まずは児玉碧衣か梅川風子かということになりそう。児玉はオールスター以降の7場所を全て完全優勝、梅川も同じく7場所連続完全優勝と優劣付け難い。角令央奈の組む練習メニューがハマって脚もモチベ―ションも上がった児玉が目指すのは佐藤超えのみ。欠場期間があって梅川は獲得賞金ランクがグランプリ出場ボーダーの6位だが、ナショナルチームで培った脚を思う存分発揮している。5場所連続完全優勝と地元平塚グランプリ出場へ態勢を整える尾崎睦、ビッグレースで勝負強いオールラウンダーの久米詩、坂口楓華までが上位グループ。
さて、女子王座戦と言えばグランプリ出場選手が決まる大会でもある。賞金ランク圏外から奇跡を起こすとしたら仲澤春香くらい。女子王座戦の獲得賞金での争いは、梅川、山原さくら、尾方真生、柳原真緒、奥井迪、小林莉子、太田美穂、那須萌美、吉川美穂までがその渦中にある。