九州結束で佐藤幸
佐藤幸治
中井俊亮
今年最後の記念を盛り上げるレインボーカップ。好メンバーがそろい、S級1班に返り咲く中井俊亮をはじめ8名が来期S級で、1月からもA級なのは東矢昇太だけというラインナップだ。中でも最も勢いを感じるのは平野想真だが、地区単騎で組み立てが難しい。田村大を先導役に、佐藤幸治、東矢で結束有力な九州勢から佐藤を本命に推す。佐藤は9月佐世保まで怒涛の4連覇。その後はVこそないが、11月末の高知を着など引き続き動きは軽快だ。相手に応じて何でもできるのが強味で、田村を盛り立てながら最後はきっちり抜け出そう。その田村は別線で戦った尾野翔一の連勝を止めた10月佐世保のVが光るが、その後はやや調子を落としている。とはいえS級で通用していた機動型として先行主体の攻めで意地を見せてくるだろう。今期も失格2回の東矢は是が非でもここで特進を決めたい。そこも踏まえた動きを佐藤はしてきそうだし、降級後の東矢の差し脚の切れを考えれば十分チャンスをつかめる。
近畿も原田翔真、中井、清水剛志の3車ラインで対抗してくる。前で駆ける原田は9月の落車で鎖骨を骨折し、ここは復帰3場所目になる。原田も前期S級で気を吐き、降級直後も好走が続いていた。その時の状態までは戻せなくても、十分戦えるデキだし、無欲で攻めれば別線完封も。そうなれば中井は負けられない。失格2回で降級したが、6月四日市G3で決勝に乗っているように格が違う。今期は連をほとんど外さずV5。展開がどうあれV争いに絡んでくる。
平野は12月名古屋で今期V8を達成。ここの前にS級に特進する可能性も出てきた。自信を持って攻めのレースができているだけに、出走なら本命視も。
埼玉コンビは阿部大樹が堅実ながら、安彦統賀は80日余りの長欠明けになる。評価を割り引いた方が無難だ。