検車場レポート
和田 圭 宮城 92期 |
激戦の決勝は、和田圭が制して記念を初V。3連単は55万円の超大型配当となった。レースは新山響平に蓋をした三谷竜生が、打鐘で前に出る。すると、新山が平原康多と被る前に抜け出し、2センターで主導権を握った。中団を確保した三谷はまくってきた浅井康太に合わせて踏み上げるが、車の進みはいまひとつ。新山が4コーナーを先頭で回ると、北日本3番手の和田圭が、直線で鋭く伸びて栄光を手にした。
「あんまり何も考えていなかったです。余裕はあったので、がむしゃらに外を踏みました。成田さんを後ろから抜いたのは初めてなので、嬉しいです。100回に1回がきましたね。もともとタイトルを獲りたいとかもないし、一戦一戦良いレースをできればと思っていて。(3番手が)定位置なので、そこを極めます」
井上昌己は2センターからインコースに進路を取る。直線で伸びたが、あと一歩及ばず準V。
「(新山が)カカっていましたね。三谷も行ける感じではなかったし、浅井が来たから無理矢理行ってくれた。突っ込んだ時に一瞬躊躇しているんですよ。ワンテンポ早く行っていれば。そこらへんが甘い。3着権利なら良いけど、決勝だから…」
新山響平は3着に逃げ粘る。Vこそ逃したが、連日と同様に力強い先行策で周囲を驚かせた。
「(打鐘では)平原さんの前輪が見えていたけど。空いていたし、出ていかないといけないと思って。最後は獲れるかなと思ったけど、やっぱり脚が残っていなかったですね。感触も今日が一番重かった。でも、(今シリーズはギアを3.77にして)収穫ありです」
三谷竜生は好ポジションを確保するも、仕掛け不発で8着に終わった。
「久しぶりに、あの位置を取って行けなかったです。行けていないってことは、新山がカカっているということなんでしょうね。一生懸命に踏んだけどダメでした。また練習します」
浅井康太は2コーナーから踏み上げるも、三谷に合わされてシンガリ負け。
「吉田(敏洋)さんも付いているし、8番手になっても行こうと思っていました。でも、ちょっと考えていた展開と違いましたね。中団は取れたけど、新山があんなすんなりの先行ならカカってしまいますよね」」