検車場レポート
鈴木 庸之 新潟 92期 |
打鐘で高橋和也が押さえた上を高久保雄介が叩いて主導権。すると吉澤純平がすかさず巻き返し3番手を決めにかかるが、高橋の外で併走になり、そのまま仕掛ける。最終バックで椎木尾拓哉のけん制を受けると、スピードが鈍り、後位の鈴木庸之は空いた内を決めにかかった勢いのまま、コースをスルスルと踏み椎木尾に締め込まれながらも鋭く伸びて連勝で準決へと駒を進める。
「純平さんが行ってくれたおかげ。すんなりだと高久保君は掛かるからね。内を締めにいったら空いたのでずっと内を行った。あの煽りで純平さんが外をいけなかったのかな…。デビューしたから35歳までにできることを増やしていこうと思って、村上さん(義弘)みたいに完璧にはできないが、ある程度までやりたいと思っていて。まずは得意なカマシ、まくりから始めて、地元記念で勝つために、競りとか(ヨコの動き)を諸橋さんと朝練習で始めた。『できるようになってからやれ』と言われていて良いと言われたのでやった。今日は子どもの誕生日なので1着を取れて良かった」
椎木尾拓哉は高久保の先行を利し吉澤を張ってから戻る勢いで踏み込み2着。
「高久保君は良い先行でした。最後に内を空けなければね…。一緒に決めたかったが、最後は止まれなかったので。鈴木君も地元で気合いが入っていたし、入られんようにしようと思ったが…。(脚の感覚は)大丈夫です」
山口富生は巧みなコース取りで椎木尾を追う形になり3着で勝ち上がり。
「和也が中団を取ってくれたおかげ。吉澤に入りかけられたが、それが良かった。このメンバーで3着に入れて良かった。ノブが降りた時にコースが見えた。内か外か迷ったが、外に吉澤がいると思って内を踏んだ」