検車場レポート
石井 寛子 東京 104期 |
ガールズケイリンフェスティバル2018を制したのは、最終2センターで内のコースを突いた石井寛子だった。号砲で飛び出した石井は、追い上げてきた梅川風子を前に入れて、2番手で周回を重ねる。隊列に変化なく一本棒で打鐘を迎えると、先頭の梅川は腹をくくって2センターから一気に加速。ホームから3番手の高木真備が仕掛けるが、2番手の外側で車は止まる。内側に包まれた石井は絶対絶命の展開となったが、最終2センターで一瞬空いた梅川の内から鋭く伸びてサマーナイト初制覇を果たした。
「2番車ってこともあるし、スタートは取りに行きました。そしたら梅川さんが上がってきたので。前回の大垣(FII)の時も、前が梅川さんで同じような展開になって。その時も内が空いて優勝したんですけど、今回も外に真備ちゃんがいたし、内が空かないかなと思って見ていました。空いた時は確信があったので、空いた瞬間に行った感じです。ここも目指してやってきたけど、次はドリームレースもあるので頑張りたいです」
石井にこそ先着を許した梅川風子だが、持ち味の先行策で2着に粘り他の5人を完封した。
「(初手は)寛子さんが前だったので行ってみようと。入れてくれたのでラッキーでした。最後は自分では空けてないと思ったんですけど、空いてましたね。それだけいい感じに走れていました。まだまだ挑戦者っていう気持ちで頑張っていきたいです」
最後方の小林優香は、最終2コーナー手前から内のコースを踏んで石井の後位まで上昇。しかし、ゴール直前に石井の後輪と接触し落車する。外併走で粘っていた高木真備が、3着でゴールした。
「もっと早くからレースが動き出すと思っていたんですけど、意外と動かなくて。もう少し待ってもよかったのかもしれないですね…。でもこれで行けなかったのは力不足です」
初手で5番手の児玉碧衣は、ホームから仕掛けて高木のさらに外を踏んだが、車は進まず4着がいっぱい。
「(初手で)梅川さんが後ろにいたからよかったけど、結果前に入っちゃったので…。ジャンで行っても合わされるし、ホームガマシにかけたんですけど、梅川さんも踏んだし、高木さんも出てきたので。どうするべきだったのか難しかったです」