検車場レポート
山賀 雅仁 千葉 87期 |
前受けを強いられた吉田拓矢は7番手まで下げて、打鐘手前から巻き返して清水裕友に襲い掛かる。村上博幸のけん制を乗り越えた吉田を先行策の清水が自ら張って、吉田は大きく外に膨れる。もつれた前団を見極めた松谷秀幸が、最終2コーナーからまくりを打つ。続いた山賀雅仁が差し切って、3月の当所FI以来となる勝ち星を飾った。
「自分じゃ行けないですね、よくあそこを(松谷は)巻き返してくれた。伊勢崎(彰大)さんにも(番手を)回してもらっていい着を取らせてもらった。(3日目が落車で)転べばキツいのは当たり前。少しでもいい状態にもってこれるように、部品を交換したりしました。調子自体うんと悪いわけではない」
「ちょっと良くない感じがします」とは、まくりでラインの山賀とワンツーも首をかしげる松谷秀幸。
「清水君が粘るのかなっていうのがあった。(吉田を)出させるんなら、その勢いで自分が行っちゃおうと。前回の落車がトラウマみたいになってて、上体が(最終)1コーナーから2コーナーで上がっちゃってた。(自力での戦いに)壁を感じますね」
「前輪が当たってコケるかと思った」とは、弾かれた吉田のあおりで態勢を崩した吉澤純平。立て直しての3着を苦笑いで振り返る。