検車場レポート
竹内 雄作 岐阜 99期 |
山崎賢人にフタされた竹内雄作は赤板ホームで8番手に下げる。山崎はしきりに竹内の動きを確認しながら打鐘前から踏み上げるが、2コーナー山おろしで竹内も仕掛けて、この両者で踏み合いに。踏み遅れた山田英明が武田豊樹を締め込んで中団確保にいくと武田、新田祐大ら大量5名が落車。内から盛り返した山崎が前に出て、番手に入った竹内は2コーナーから番手まくり。アクシデントこそあったが、打鐘からの激しい踏み合いを制した。
「風がなくてめちゃくちゃ軽かったです。落車はあったけど、落ち着いて走ろうと思った。いつも番手にはまっても合わされるんだけど、準決勝は気持ちで乗り越えられた。金子さんと一緒に(決勝に)乗れたんでよかったです。出は悪かったけど、苦手なまくりにしては粘れたと思う。(失格した昨年のオールスターからGI決勝がなく)この1年間は自分の実力だと思う。勝ち上がれたんで恩返しがしたい」
2位には山田が入線したが、審議の結果失格に。竹内マークの金子貴志が繰り上がって中部ワンツーとなった。
「若い2人がすごいっすね。結果的にいい展開になりましたけど、雄作は行く気満々だった。半分出切ってたけど、また山崎君も生き返って来たので。雄作を(山崎後位に)入れるのにだいぶ詰まったんで危ないなと思ったし、前もかかってたのでなかなかでした。(一時調子を落としたが)練習してればチャンスがくるかなと思ってたし、しといてよかった。直前の高地トレーニングにも(佐藤)慎太郎や三谷(竜生)が来ていい雰囲気だったし、7月からはバンクも使えるようになって常に思ったように練習できるようになった」
逃げた山崎賢人が3着。GI初出場で初優出を決めた。
「竹内さんを出させないつもりだったけど、ちょっと踏むのが遅かったですね。くるタイミングは見えてたので、やっぱり遅かった。(アクシデントもあって)素直に喜べないところはあるし、力不足を感じますね。準決勝は雰囲気が全然違ったし、決勝はもっとなんでしょうね。ラッキーで乗れたんで、力を出し切れるように。みんな強い人ばかりなので、しっかり行くだけです」