検車場レポート
テオ ボス 外国 999期 |
ケイリンエボリューションは、圧倒的なファンの支持を集めたテオ・ボスが勝利した。誘導員が退避すると、前受けの松山桂輔が先行態勢に入る。隊列は一本棒のままで最終ホームを通過。5番手のボスは、車間を詰める勢いで1センターから踏み込む。2番手からまくった志智俊夫の上を軽々越えると、軽快なスピードでゴール線を駆け抜けた。
「最初から、そういう(1センターから仕掛ける)作戦でした。みんながトップスピードに入るのを待っていたけど、3番(志智)だけ入っていなかった。彼は強いイメージがあるから(警戒していた)。(上がりタイムは8秒7だが)本当は8秒2を狙っていました。8秒7を200メートルに換算すると、10秒4くらいになるので。去年(7月福井記念)のエボは10秒1を出している。もちろん、勝てたし、ハッピーだよ」
志智俊夫が2着。絶好の2番手からまくり上げるも、ボスを撃破ならず。
「(初手で)あんまり位置が悪いようなら、ボスの後ろも考えていた。(初手で松山が誘導員後位に追い上げてきて)ラッキーでしたね。あとは、脚です。もうちょっと頑張らないといけなかったですね。今回のためにディスク(ホイール)を付けて練習してきたし、踏めている感じはあったけど。ボスと背負っているモノが違った」
3番手にいた山賀雅仁はボスの仕掛けを合わせるように踏んだが、志智に合わされてしまう。そのまま志智を追いかけて3着に入った。
「そこまで駆ける気もなかったし、前を取る気もなかった。前よりは、番手か3番手と思っていました。2コーナーから行ったけど、志智さんに合わされてしまいましたね。でも、3着なので良いんじゃないんですか。オールスターに向けて良い練習ができました。あんなスピードは練習で味わえないですからね」