検車場レポート
荒井 崇博 佐賀 82期 |
荒井崇博が16年の千葉以来、2年ぶり通算14回目のG3制覇を果たした。レースは打鐘前に飛び出した佐々木龍を池田勇人が叩いて主導権を取る。前受けから7番手まで下げた佐藤幸治は最終ホームから反撃。バックで池田の抵抗をねじ伏せると、続いた荒井が絶好展開を生かして抜け出した。
「(佐藤には)単騎もいるし、ゴチャゴチャするだろうから前を取って行けるところから自分が勝つように行けって言ってた。それであとはゴール前勝負かなって思っていた。もうワンテンポ待ってもよかったね。そうしたらいい勝負ができたと思う。ここまで行ってくれたので、絶対獲らないといけないし、最後はごめんって思って踏んだ。これでG3は14回目。キリがいいからあと1本獲りたい」
池田の先行を利した岡光良が2着。競輪祭の出場権利を手に入れた。
「池田君のおかげです。いいところで行ってくれました。佐藤君を止めないとどうにもならないと思ったけど、止められない感じでした。ちゃんと権利を取って競輪祭に出れるんでよかったです」
佐藤幸治は九州ラインの先頭で持てる力をすべて出し切った。
「前を取って引いて、緩んだところを行こうと思ってました。ちょっと焦って早めに踏んじゃいましたね。もうワンテンポ、待ってもよかったかもしれない。でも、しっかり出切らないとダメですから。最後は夢をみたけど、次につながるいい競走はできました」
地元の佐々木龍は打鐘の4コーナーで池田勇人と接触して車体故障。悔しい結果に終わった。
「これがS級の厳しいところですね。自分が甘かったと思います。決勝はいい雰囲気だったし、いい経験になりました。もっと力をつけて、また走れるように」