検車場レポート
ジョセフ トルーマン 外国 999期 |
トルーマン(イギリス)が、次元の違うスピードで他の6選手を置き去りにして一発勝負を制した。レースは周回中、7番手にいた巴直也がゆっくりと上昇して、打鐘の2センターでスパート。5番手にいたトルーマンは、外に持ち出しながら素早い反応で巴を追う。最終ホームで主導権を奪った巴の後ろをキープしたトルーマンは、2コーナーからアタック。まくりであっさり抜け出して、セーフティーリードをたもったまま余裕のゴール。
「自分も本当は前の方にいたかったんですけど、みんなスタートが早くて作戦を変えました。ロング先行をするつもりだった。でも、7番(巴)の後ろでうまく脚を溜められた。あれは競技でもよくあることですから。もっと(スパートを)待ちたかったけど、6番(小笹隼人)が来たんで仕掛けていかないとって思って行きました。(前回の)静岡ではあんまりコンディションが良くなかった。ただ、今回は良かったし、ファンの方々の期待にも応えられました」
最終ホームで立ち遅れた木暮安由は、徐々に進出するも詰まってなかなか踏み出せない。4コーナーでようやく外が空くも、トルーマンから離されての2着まで。
「余裕はあったんですけどね。その前のダッシュのところで遅れてしまった。スムーズにいってれば、また違いましたね。(トルーマンと)ゴール勝負はできてたと…。外を踏めなかった」
スタートで前を取った久米康平は、巴に飛び付くように踏んでトルーマンのまくりにスイッチ。付け切れずも、前々に攻める走りで3着に入った。
「外枠だったんで、前から組み立てようと思った。あとは(ほかの選手が)来たところでと。一瞬、2着かと思った。でも、自分としては上デキですね」