検車場レポート
稲垣 裕之 京都 86期 |
稲垣裕之が、約4ケ月ぶりの白星を地元記念で挙げた。レースは、三谷竜生に蓋をした津村洸次郎が、打鐘で飛び出して先行策に出る。しかし、視界が開けた三谷がすぐさま反撃。抵抗する津村を最終1センターでねじ伏せて、別線はお手上げ。ラインで出切ると、最後は番手絶好となった稲垣がチャンスをつかんだ。
「(三谷)竜生が気合いの入ったレースをしてくれて、やっと1着が取れました。自分の中では、すごく弾みになる1着です。地元の声援も力になりました。年末から立て続けに落車もあって。でも、いつまでもそんなことを言っていられないし、今の状態で、できるとこを精いっぱい頑張りたい」
三谷竜生はS班の名に恥じない、堂々たるレースでラインを上位独占に導いた。
「(稲垣とは)初日に失敗しているので、しっかりっていう気持ちがありました。津村も踏むと思っていたし、(北村信明に)もってこられるのもわかっていました。それでも、無理矢理に仕掛けて行かないとって思って。仕掛けられて良かったし、(稲垣と)うまく決められて本当に良かった」
3着に入った吉村和之も、ホッと胸をなで下ろす。
「付いているだけの俺が、一番キツかった。三谷君にはいつも世話になっているし、迷惑をかけたくなかった。まずは付いていくだけでも恩返しができるかなと。結果、そうなって良かったです」