検車場レポート
吉澤 純平 茨城 101期 |
前受けの佐藤博紀は、8番手から上昇してきた山中秀将を赤板で突っ張る。山中が車を下げると、次は稲垣裕之が一気に仕掛けて打鐘で佐藤を叩いて先行態勢に。山中は再び8番手に置かれたが、打鐘の2センターから反撃に出る。しかし、椎木尾拓哉のけん制を受けて失速。2コーナー手前から千葉コンビの外をまくった吉澤純平は、猛スピードで稲垣を抜き去ると、後続を突き放して快勝した。
「流れの中で置いていかれないようにっていうのを気を付けていました。細切れだったので、先に山中さんが行くのは想定内でした。自転車を換えた松戸(前回10月千葉記念in松戸)の時よりも、練習に近い感覚で踏めていて、対応できています」
最終バックから武田豊樹を追うようにまくった山崎芳仁が、直線で大外を伸びて2着に入った。
「(佐藤)博紀が頑張ってくれたから、外を回して行けました。山中の突っ張られた後の巻き返しは、思ってたよりも早かったですね。自分の感触は悪くなかったと思います」
吉澤の踏み出しで車間が空いた武田豊樹だったが、なんとか前団を乗り越えて3着に入った。
「キツかった。(吉澤が)8番手になっちゃったし、仕掛けもちょっと遅くなったから。(自分は)なんとか2着で、耐えたのは耐えたけど…。もうちょっと食らいついて行きたかったです」
打鐘で主導権を握った稲垣裕之は、末を欠き7着でゴール。
「山中君が突っ張られたのは予想外でしたね。自分は、前を叩いて誰も来なかったので駆けました。先行でもまくりでも長い距離を踏みたいと思っていたので、収穫はありました。最近は人の後ろのレースが多くて、自力のレースが少なかったので、道中に感じたセッティングを、しっかり煮詰めていきたいです」