検車場レポート
山中 秀将 千葉 95期 |
北津留翼が打鐘手前で藤田勝也を押さえると、北津留-小倉竜二の後ろに続いた鈴木竜士と、藤田が3番手で併走になる。先頭の北津留は2センター過ぎから加速して、中団がもつれた状態で最終回へ。8番手で反撃のチャンスをうかがっていた山中秀将は、ホームから一気に仕掛ける。ごちゃつく前団を3コーナーでまくり切ると、後続を振り切って8月富山以来の記念決勝にコマを進めた。
「結果、ひとまくりして感じよく見えますけど、(展開次第で)紙一重だったと思います。(鈴木)竜士が外併走になったんで、外に飛んで来ないでくれって思っていました。あとは、駆けている番手が小倉さんだったんで、そこを警戒していました。松戸(千葉記念in松戸)、別府と走って、いい感触はあって、今回は結果が付いてきて、競輪祭に向けて弾みが付きましたね。(自転車と脚に)しっかり引っかかりがあって、力が伝えられているので、調子は悪くないです」
山中の踏み出しで車間が空いた和田健太郎だったが、最終2コーナーで付け直し、バックで山中に切り替えてきた小倉との踏み合いを制して2着に続いた。
「初手の位置は思っていたのと違ったんですけど、山中は落ち着いていましたね。あそこから行けるあたりは調子がいいんでしょうね。自分は、山中が仕掛けるって分かっていても、遅れてしまいました。(今節の)直前に山中と練習が出来ていたんでよかったです」
中近ライン3番手の林巨人は、最終2コーナー手前で武田豊樹の後位に切り替えて、直線で大外を強襲し3着に突っ込んだ。
「最後あんなに伸びて自分でもビックリです。道中は冷静に前を見ていて、武田さんが前にいたんで、どうにかしてくれるかなと思ってスイッチしました。最後は目をつぶって外を踏みました(笑)。最近にない伸びだったし、自信になります」