検車場レポート
山崎 賢人 長崎 111期 |
山崎賢人が無傷のシリーズ4連勝で記念初制覇を果たした。レースは赤板前に5番手から動いた吉澤純平が2コーナーで前に出る。この4番手は山中秀将と単騎の山崎で取り合う形に。後続の動きを確認した吉澤が腹をくくって逃げるが、中団外併走の山崎が最終2コーナーから豪快にまくって圧勝した。
「先に切るのもありかなって思っていたけど、単純なレースしかしてなかったので、しっかり粘るレースも見せておきたかった。踏み出して車が出たんで、行けるかなって思いました。結果はうれしいですけど、内容がついてきてない感じです。(今シリーズは)ラインで決まってないし、仕掛けも遅い。ラインでしっかり決めるのが課題です。今年の目標は記念をひとつ獲ることだったんで、それができたのは良かったです。これで勢いがついたんで、競輪祭はしっかり決勝に乗りたいですね。獲りたいですけど、まずは自分の役割をしっかり果たします」
地元の吉澤と即席でラインを組んだ松谷秀幸にとっては願ってもない展開になったが、山崎を止めることはできなかった。
「吉澤君は他地区なのに、あんなに行ってくれた。山崎君は1回止まったと思ったのに、そこからまたすごい伸びてきました。止められなかったです。山崎君が本当に強かった」
勝負どころで内に包まれた山中秀将は4コーナーからの追い込み勝負で3着に入るのが精いっぱい。持ち味を発揮できなかった。
「情けないです。(山崎賢は)併走したら1車でも叩きに行くと思ったんですけどね。どかせる感じじゃなかった。無理にどかそうとしたら、前に踏まれて返されてしまうと思った。難しかったです。最後はコースがあって、3(着)まではいけたんですけど、和田(健太郎)さんと優勝を争うようなレースができなかった」
地元からただひとり勝ち上がった吉澤純平は先行勝負で4着。地元記念連覇はならなかった。
「1回先頭に立って、誰か来るかなって思ってたんですけどね。自分の距離になったんで、もう行きました。後ろは分からなくて、自分のペースで踏むことに集中してました。力を出し切った結果なんで納得してます」
初手で山崎賢の後ろにいた山崎芳仁だが、付け切ることができなかった。
「車番的に後ろにはなると思っていたけど、前が山崎(賢人)君だったんで、ここでいいなって。(打鐘の)4コーナーで(山崎賢)行くと思ったら行かなくて、びっくりしました。あれで口が少し空いちゃって、最後は松谷さんに見られて終わりました」