検車場レポート
林 真奈美 福岡 110期 |
周回中6番手にいた戸田みよ子が動き出して、打鐘過ぎに出てそのまま駆ける。スタートで前を取った小林莉子が2番手に飛び付いて、大谷杏奈、小坂知子。5番手で車間を空けてタイミングを取っていた坂口楓華は、4コーナーから仕掛ける。坂口がスピードの違いで出切ると、続いた林真奈美がその上をまくる。最終バックで坂口をとらえた林が、地元で勝ち星を挙げた。
「戸田さんが(仕掛けて)行くのが想定できなくて、動きが遅れた。そのぶん、いったん落ち着こうと思いました。坂口さんが車間を空けていたので、行くつもりか、私に合わせて行くつもりかなと。いろいろ考えなきゃいけなくて、ペダリングに安定感がなかった。それで(まくりの)出も良くなかった。決勝のメンバーを見るといつも自力を使っていて強いんで、私もひと皮、ふた皮むけなきゃいけないですね」
7番車の高橋梨香は、周回中最後方。戸田を追わずに坂口、林の後ろでじっと我慢。冷静な立ち回りで林のまくりを追って、2着に流れ込んだ。
「スタートで前に行きたかったんですけどねぇ…。でも、坂口さん、林さんって強い人が後ろの方にいたんで、自分が先に仕掛けるよりも冷静にいこうと思った。ギアを(3.64に)落としたのも良かった。それで踏んだりやめたりっていうのができました」