検車場レポート
太田 竜馬 徳島 109期 |
ヤンググランプリ2018は3車で結束した愛媛勢が主導権を握ると、南潤の反撃に合わせて佐々木豪が番手まくりを放つ。スイッチした南も追い込みにかかるが、後方からコースを縫うように踏み上げた太田竜馬が激しい直線の攻防を制した。
「去年の経験から、絶対にもつれて脚がたまっている人が優勝するかなと思っていたので。内も絶対に空くから、落ち着いて脚をためて走りました。想定通りにレースが動いたかなと思います。内まくりみたいな感じで、ちょっと合わされたかなって感じもあったんですけど、最後踏み勝てたんでよかったです。最後の最後でいい形で締めくくれました。(来年は)まだまだ力不足ですけど、選手としてグランプリを目指すことは当然だと思うので、頑張ります」
南潤は単騎でも位置取りにこだわった組み立て。前々に踏んで懸命に追い込んだが、あと一歩のところで優勝を逃した。
「3コーナーではもらったと思ったんですけどね。気持ち的には余裕があったんですが、脚が残ってなかったです。外併走のイメージはしていたけどホームでもバックでも脚を使っているぶん、進まなかった。門田(凌)さんが付いてなくて、ホームで(3番手に)入ってしまったのが…。そこが負けですね。負けると気合が入るので、課題は来年に残して、しっかり練習します」
番手まくりの佐々木豪は3着。絶好展開をモノにできず、悔しさを隠せない。
「松本さんがあれだけ行ってくれたのに、勝てなかったのは恥ずかしいし、本当に悔しいですね。本当は(番手から)出たくなかったんですが、(南)潤が前々に踏んでいたので、出ないと厳しいと思った。ジャンから振ったり、慣れないことをしていたので、脚にくるんだなって。四国から優勝が出たのはうれしいけど、愛媛から出せなくて申しわけないです」
人気を集めた山崎賢人は再三のブロックを受けて力を発揮できなかった。
「位置は取れたらいいなというくらいで、しっかり仕掛けようと思ってました。(佐伯辰哉のブロックが)すごかったですね。でも、あれを乗り越えないと。すべてが後手、後手になってしまいました」