検車場レポート
神山 拓弥 栃木 91期 |
神山拓弥が15年の名古屋以来、4度目の記念Vを手にした。レースは矢野昌彦が、突っ張り気味に踏んだ野口裕史を赤板の2コーナーで強引に押さえる。後方に引いた野口だったが、打鐘の2センターから巻き返して主導権を奪い返した。目標の余力を見極めた平原康多は千葉コンビの後位にスイッチ。橋本強が2センターからインを進出して海老根恵太、平原に絡むと、神山拓弥が中のコースを伸びて激戦を制した。
「矢野さんも冷静に判断して仕掛けてくれたし、ラインのおかげです。最後はすごい伸びたので、大宮は相性が良いですね。平原さんを抜けたってことは特別競輪でも戦えるってこと。GIの決勝は2回しか乗ったことがないけど、今日のメンバーで1着が獲れた。これからは特別競輪でも勝てる様に頑張ります」
バックを後方で通過した志智俊夫だが、直線で強襲して2着に食い込んだ。
「レースが早くから動いて、みんな脚力を消耗すると思っていた。だから、脚を使わないようにと。脚を使わずにはいられたけど、後方になっちゃいましたね。(直線で伸びたが)優勝できれば、良かったけど」
橋本強が内側追い抜きで失格となり、2センターから仕掛けた平原康多が3着に繰り上がった。
「野口が強かったですね。バックでまくるような感じじゃなかった。(橋本にすくわれたが)意識してどうにかなる感じじゃない。あれありきの競輪だし、しょうがない。でも、ゴールまでわからないものですね」
野口裕史は持ち前のパワーを存分に発揮したが、直線で失速して6着。
「(矢野を)突っ張ろうと思ったけど、勢いが良くて行かれてしまった。そこからは、サッと引いて。ただ、前があまり踏んでなかったし、黒田が内にいって焦ってしまいました。海老根さんには、もうワンテンポずらしても良いと言われていたんですけど。海老根さんに迷惑をかけてしまいました」
海老根恵太は、橋本に絡まれてチャンスを生かせず。
「自分の力不足ですね。橋本も内にきていたし。(橋本は失格になったが)それでも対処しないといけない。甘さがあったと思う」