検車場レポート
坂口 晃輔 三重 95期 |
9番車の渡部哲男が当日欠場。レースは後攻めの吉田敏洋が打鐘前の2角で誘導員を下ろすと、鈴木竜士が叩いて先行態勢。3番手に吉田が入り、5番手に和田真久洋、人気の清水裕友は7番手に置かれる。最終2コーナーから吉田が力強くまくりを放つと前の二人を飲み込み、追走の坂口晃輔が差し切った。
「吉田さんが『自分でレースを組み立てられるから』と後攻めを選んだ。その分、脚を使うけど、“策士”だと思います。位置を取ってまくってくれているので、ホントにそのおかげです」
“アラフォー”世代の吉田敏洋だが、先にレースを動かして3番手をキープ。ヤンググランプリ覇者の鈴木をまくり切り、中部ワンツーを演出した。
「自力型の中で年齢は一番上で脚力的には劣るかもしれないけど、自分でレースを作り、積極的に仕掛けるというポジティブな考え方が良い面に出てくれた。今回は落車明けだけど、前検日から言っているように落車前より状態は良いくらいだよ」
和田真久留は最終2センターの落車を避けて3着ゴール。準決勝の権利を得た。
「いつもなら打鐘で清水君は一回叩くけどね。その上を仕掛けるイメージだった。一本棒になってからは、鈴木君もカカっていたし、他のラインの仕掛けもあるので少し迷ってしまった。今日は力を出し切る競走ができなかった。権利を取ったというだけです」