検車場レポート
加倉 正義 福岡 68期 |
人気を背負っていた伊早坂駿一と神山拓弥の茨栃勢が正攻法に構え野口大誠が中団。後ろ攻めから上昇した金澤竜二が赤板で誘導員を降ろして先頭に立つと、中団外併走に追い上げた野口が伊早坂にフタをしながら打鐘過ぎ4コーナーから一気のスパート。番手の加倉正義が後方から巻き返しを狙った伊早坂を張って鋭く抜け出した。
「伊早坂君が中団で粘ったのは誤算でしたけど、野口が落ち着いていたし4コーナーでしっかり仕掛けてくれた。野口君が強かったしタイミングも良かった。自分はあまり(伊早坂を)引き付け過ぎると高木君も踏みづらいと思って踏みました。嬉しいですね。(500勝まで)あと3勝(笑)見えてきましたね」
本線撃破に成功した野口はしてやったりの表情でレースを振り返る。
「とりあえず伊早坂君に駆けさせないようにだけ考えていたけど、内で粘ってくれたのでラッキーでした。外併走から楽に叩けているしいいところから行けた。落車の影響はないし、(ダメだった)ここ2場所はどう仕掛けるか確かめながらだったからで脚の問題じゃないと思っていたので」
消化不良に終わった伊早坂は4着で2予へと駒を進めたが表情は暗い。
「(フタをされたけど)いいところで行けたと思ったんですけどね…。伸びが良くなかったですね。(朝イチで)重いっていうのもありました。明日はしっかりと仕掛けたい」