検車場レポート
郡司 浩平 神奈川 99期 |
赤板1センターで元砂勇雪をドカして長島大介を叩いた山田英明が元砂の打鐘過ぎ先行を受ける。3番手を取った山田は車間を詰めた勢いでバックから持ち出すと中近コンビを飲み込んだが、2コーナー、8番手からまくった郡司浩平が前を行く2車を鋭くとらえた。
「しっかり位置を取んなきゃなってレースだった。(最終)ホームで長島さんが仕掛けてくれたんでね。行かなきゃ自分が早めに行かなきゃと思ってた。長島さんが止まって、その勢いでうまくまくりに行った感じです。感じうんぬんより2日目に長い距離を駆けた分、準決勝は楽でした。1着なんで失礼かもしれないけど、まだもっとイケるっていうのがある。自転車の微調整とか体の細かい部分ですけどね」
渡部哲男は2着で7年ぶりの地元記念優出を決めた。
「(打鐘前で山田が切った)あれがひとつ勝因だったね。作戦で後ろ(攻め)はなかったし、どうするかと思ったけど、ヒデ(山田)がいい判断をしてくれた。郡司はまくり追い込みだし、スピードが違ったからね。決勝は(優勝を)あんまり意識せずに流れに乗れるように」
判断良く動いた山田英明は地元の渡部と決勝進出を決められたことにホッと胸をなでる。
「哲男さんが地元で一番のメインの選手だし、前任されたのはありがたかった。(責任が)重たかったけど、いい刺激をもらった。それだけですね。自分のレースをして勝ち上がるってことだけでした。ワンツーを決めたかったけど、郡司君が強かったですね」