検車場レポート
渡部 哲男 愛媛 84期 |
地元勢を付けた太田竜馬が楽に先頭に立つ。郡司浩平が山田英明を押さえ込むようにインを進出すると、太田が赤板の2コーナーからペース上げて逃げる。渡部哲男、橋本強と車間が空きながら続いて、郡司が4番手。平原康多は8番手に置かれて前が遠い。郡司が最終2コーナーからまくりを打つが、太田の掛かりも良く渡部哲男のブロックで止まる。番手の渡部にとっては絶好の流れ。直線半ばで太田に並んだ渡部が、追い込んで09年12月以来、5度目の記念Vを地元で飾った。
「良かったです。そこ(09年以来の記念V)の10年より、今日まで7年ぶりの地元記念決勝だって気づいてなかった。年齢的にも7年ぶりってことを考えると次に(地元記念の)決勝にいつ乗れるかわからない。チャンスは最後かなっていう思いはあった。太田君があんなに早駆けすると思わなかった。ただ、もう誰も出さんよっていう太田君の気持ちはうれしかった。(橋本)強が内を締めてくれてたし、太田君の掛かりも良かった。シリーズを通して、いい流れで走れた」
橋本強はシリーズの4走すべてが2着。ラインの3番手から直線で渡部に1輪差まで詰めた。
「決勝は伸びてたでしょ。でも、抜けなかった。(郡司が)内から来てたけど、太田君が駆けてくれたんで、あそこは助かりました」
前回の玉野記念に続いて、先行策でラインからV輩出の太田竜馬は、自らも3着に粘り込むハイパフォーマンスを見せた。
「ジャンから(最終)ホームは結構いいペースだった。あそこは緩めたらカマしてくるんで、誰も出させないつもりだった。四国はひとつだし、みんなで底上げしていけたら」