検車場レポート
小林 泰正 群馬 113期 |
後ろ攻めから動いた大石崇晴が赤板1センター過ぎで先頭に立ち主導権を握る。前受けから下げた矢口大樹は、5番手で小林泰正と併走状態で打鐘。矢口はそのまま内へ進出し、小林は最終1センターから反撃。好回転で前団に迫ると、大石を一気に抜き去り力強く押し切った。
「横断幕を作ってくれた地元の人が応援に来てくれていたので緊張していたんですけど、スタートしたら冷静に走れたと思います。矢口さんとの中団争いなら、ヨコで勝つ自信がありました。今の調子的に、まくりじゃないと勝てないっていうのがあったので、勝てて良かった。12月(寛仁親王牌)に向けて、調子を上げて行きたいですね。同期がみんな強いので負けないように頑張ります」
小林マークの藤原憲征が2着。関東ワンツーが決まった。
「小林君が強かったです。彼の持ち味的にムリに先行するよりは、中団を取って仕掛けてくれればって思っていました。最後は力でねじ伏せてくれましたね。これからが楽しみな選手です」
近畿ライン3番手の松村友和は、2センターから関東コンビを追うように踏み込んで3着に入った。
「前の2人が頑張ってくれました。楽で余裕はありました。優勝できると思ったんですけどね…。(5月富山FIでの)落車の影響もなくて、調子も良かったので悔しいです。次からS級なのでしっかり頑張ります」
近畿ラインの番手を回った山本巨樹だったが、5着に敗れた。
「力不足と技術不足です。番手は簡単じゃないですね。人の後ろだから楽だけど、自分のタイミングじゃないんで。毎回、勉強です」
果敢に先行策に出た大石崇晴は、力尽きて9着。
「ビジョンを見て後ろの感じも分かっていたんですけどね。カカリが今ひとつでした。展開自体は良かったので、完全に力負けです」