検車場レポート
松浦 悠士 広島 98期 |
松浦悠士が昨年12月の広島以来、2回目の記念制覇を果たした。レースは2分戦で野口裕史の後位は初手から競り合い。後ろ攻めの松浦が早めに上昇して誘導員の後位に収まる。5番手まで下げた野口裕史は赤板から一気に踏み込んで主導権を取る。踏み遅れた和田健太郎は懸命に追い上げてホーム前から村上と激しく競り合う。番手は村上が取り切るが、徐々に離れて、そこを松浦が一気にまくる。4コーナーで野口をとらえた松浦が岩津裕介の追撃を振り切った。
「レースは前受けで作っていこうと思ってました。残り2周半までに前にいって、野口さんにプレッシャーをかけました。和田さんと村上さんの動きを見てから踏み出しました。仕掛けた後は村上さんの余力が怖かったですね。村上さんを越えられた時にラインで決まったと思いました」
好マークから詰め寄った岩津裕介だが、松浦を交わせなかった。
「もう全部、(松浦に)任せてました。前が単独になって、そこを上手くエアポケットに入りながら行きましたね。ラインで決まって良かったです」
小倉竜二がきっちり3着に流れ込み、中四国ラインで上位独占を果たした。
「(別線が)競りだったし、決まるかなって思ってました。ああいう形になりますよね。松浦は最後にかかっていった感じ。早めなら岩津の優勝でしたね」
先行勝負で出し切った野口裕史だが、中四国勢4人に飲み込まれて5着に敗れた。
「難しかったですね。ジャンをめがけて行ったんですけど、松浦君が早く押さえてきて、突っ張りもあるのかなと思って早めに行きました。後ろは分からなかった。ジャン、ホームでカマされるかと思って踏み続けたんで、バックで売り切れた感じです」